INDY CAR

ロジャー安川、今季2度目のナイト・レース、18番グリッドを獲得!

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第7戦Sun Trust Indy Challenge予選レポート:6月24日(金)
6月最終週の開催となるIRLインディカー・シリーズ第7戦「サントラスト・インディ・チャレンジ」は、前戦テキサスに続いて今季2度目のナイト・レースとなる。戦いの舞台はバージニア州リッチモンドにあるリッチモンド・インターナショナル・レースウェイ。リッチモンドは、バージニア州の州都で、ワシントンD.C.の南100マイルほどのところに位置している。歴史の古い都市として知られ、南北戦争時代はアメリカ南部連合の首都が置かれている。19世紀前半からはタバコの集散地として栄え、現在もフィリップモリスUSA社の本社がある。リッチモンド・インターナショナル・レースウェイはそのダウンタウンの北側に位置し、1946年創業というこちらも古く歴史のあるサーキットである。そのオーバルトラックは全長0.75マイル(約1.2km)とシリーズで最も全長の短いサーキットである。ほとんど直線らしい直線のないコースで、ドライバーには常に横Gが掛かり、レースがスタートすると、コースはマシンで埋め尽くされる。1周わずか16秒たらずのこのコースを250周で争うレースは、常にマシンが接近した状態が続き、ドライバーにとっては過酷なレースと言える。また、このリッチモンド戦は、レース・ウィークが2日のみの2デー・レース。走行初日にすでに予選があり、翌日は決勝という短いサイクルの中でいかに早くマシンを仕上げるか、チームにもハードワークが要求される。
レース・ウィーク1日目となる24日(金曜日)は好天に恵まれ、日中の気温は30度を超えた。この日のスケジュールは、午前11時45分から2グループに分かれて2時間(実質1時間)の走行。夕方3時から4時までの2グループでの1時間(実質30分)の2セッションがあった後、午後4時45分から予選が行なわれる。
ドレイヤー&レインボールド・レーシングとロジャー安川は、タフな戦いを強いられるこのレースに向けて、少しでも前のポジションからスタートができるよう、早朝から入念な準備を行なっていた。しかし、マシンはさまざまなトラブルを抱えており、最初のセッションでは16秒2593(22台中20番手)、2度目のセッションでも16秒3336(22台中20番手)のタイムに留まった。
チームは、限られた時間の中で少しでもマシンを良くするため、練習走行後、ガレージでさまざまな修正を行なった。そして迎えた予選セッション。24号車の予選出走順は19番手と出走順としてはまずまずの順番であった。しかし、その直前にコースを走行していた他カテゴリーのマシンのラバーを嫌って、多くのチームが予選1巡目をスキップ。そのため安川の予選出走は3番手まで繰り上がった。チームは1巡目をスキップして計測周回数が1周に減算されることを嫌い、この段階での出走を決め、安川は計測2周目にこの日のベスト・タイムである16秒0350(平均時速168.382マイル)を出し、18番グリッドを獲得した。明日はこの位置から決勝をスタートすることとなった。
IRLインディカー・シリーズ第7戦「サントラスト・インディ・チャレンジ」は、6月25日(土曜日)午後7時45分(日本時間26日午前8時45分)スタートとなる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「今日の練習走行のセッションでは、ステアリングが左に切れ過ぎていたり、ジオメトリーが少し違っているような症状が出たりしていました。スタッフががんばってくれたおかげで、予選になってみると思ったよりも速いマシンになっていて、もう少しプッシュしたら15秒8から15秒9くらいのところへは行けていたかもしれません。これから頭を切り替えて、マシンを決勝セットに変更します。決勝レースは長いですし、サバイバル・レースになりますから最後まで粘って走り切りたいと思います」