INDY CAR

ロジャー安川、マシントラブルを抱えながらも15位でフィニッシュ!

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第6戦Bombardier Learjet 500決勝:6月11日(土)
今季初のナイトレースとなるIRLインディカー・シリーズ第6戦「ボンバルディエ・リアジェット500」が開催された。前日夜に夕立ちに見舞われたテキサス・モーター・スピードウェイ周辺であったが、この日も朝からきれいに晴れあがり、レースウィークを通じて良い天気に恵まれることとなった。
コース上にスタンドの影が伸び始めた午後6時10分からレース・セレモニーはスタートし、ドライバー紹介の時間では、ドライバーらがグラドスタンドから登場し観客の間を通ってコースに降りていくという、少し趣向を凝らしたものとなっていた。そして、午後7時45分フォーメーション・ラップがスタートし、そしてその3ラップ後、グリーン・フラッグが振られ、IRLインディカー・シリーズの決勝レースがスタートした。
200周で行なわれたレースは、イエローコーションが4回(合計30ラップ)のみ、という、とてもクリーンな決勝であった。特に後半は全くイエローが出ない状態が続き、1時間45分でレースが終了するという早い展開となった。
ドレイヤー&レインボールド・レーシングのNo.24車は序盤から好調で、23周目には215.456mph(平均時速約347km)というレース中のファステストラップを叩き出すなど、常にトップ10前後を走行し、72周目は一時8番手まで順位を上げ、すべてが順調に行くかのように見られた。しかし、レースが中盤に差し掛かると、マシンはアンダーステアの傾向が強くなり始めた。これでは、ドラフティング内での走行は危険と判断し、集団から離れ、単独での走行を続け、そのため、ドラフティングを使ってスピードを上げることはできなくなり、ペースダウンを余儀無くされることとなった。
そして、115周目のピットインでラップダウンされたものの、その後は安川が我慢の走りを続け、無事15位でフィニッシュとなった。
チームはこの後、ニューヨークへ移動し、6月15日(水曜日)、ワトキンス・グレン・インターナショナル(ロードコース)で行なわれるIRLオープン・テストに参加する。IRLインディカー・シリーズ次戦は、6月25日(土曜日)、リッチモンド・インターナショナル・レースウェイで行なわれる第7戦「サントラスト・インディ・チャレンジ」となる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「今日のレースは悔しいです。序盤は悪くなかったのですが、2スティント目からアンダーが強くなって・・・。後半ドラフティングが使えなかったので、集団から離されてしまって。でもイエローが出れば追いつくことができる、と考えていたのですが、残念ながら(71周目のイエロー・コーション以降)イエローは出ませんでした。次に向けて、課題はいろいろとあります。特に今回気になったのが、ギヤ比。ピットインやイエロー解除の際の加速がちょっと足りませんでした。このあたりを再検討したいですし、こういったことをきちんと改善して、これからも皆さんに期待してもらえるレースをしていきたいと思います」