＜US-RACING＞
初日に予選が行われたため、決勝に向けてのプラクティスだけとなった二日目。2セッションが行われたこの日、両方のプラクティスでトップ･スピードをマークしたのはエンゲだった。昨日の予選で自己ベストとなる予選2位を得ていたエンゲ。最終プラクティスではポールシッターのシェクターも2位に入り、レース･セットアップにおいてもシボレーが好調ぶりを発揮した。日本勢は最終プラクティスで安川がトップ10入りを果たしている。
●プラクティス3：ルーキーのエンゲがトップに躍進
相変わらず猛暑のテキサスで、気温は35度を記録。少し風はあるものの、ほとんど熱風といった感じだ。午後2時30分から始まったセッションは、今回も2グループに分かれて行われ、トップ･スピードを記録したのはまたもシボレー。すでに予選2位を確保しているエンゲが、これまでの最速となる214.826mph（24.3825秒）をマークした。2位は昨日のプラクティス1トップのウエルドンで、214.761mph（24.3899秒）とエンゲに肉迫。3位はシェクター（214.059mph：24.4699秒）で、ウエルドンのホンダ･ダラーラがシボレー勢の間に割ってはいる結果となった。
●最終プラクティス：レース･コンディションでもエンゲが好調
これまでと違い、全車によって行われる最後のプラクティス。しかもスタートは午後7時で、レースとほぼ同じコンディションとなる。30分に渡って繰り広げられたこのセッションで、トップとなったのは再びエンゲだった。レース同様ドラフティングを多用することとなり、スピードは215マイル台に突入する215.622mph（24.2925秒）を記録。2位はシェクターの215.428mph（24.3144秒）と、レース･コンディションでもシボレー･ダラーラは絶好調だ。フロント･ローからスタートするパンサーの2台、久しぶりにシボレーの勝利が実現するか。
シボレー勢のあとに続くのは、ウエルドン（215.072mph：24.3546秒）とカナーン（214.420mph：24.4287秒）のホンダ･ダラーラ。ウエルドンは8位、カナーンは13位からのスタートとなるが、いつもと同じようにすぐに追い上げるだろう。その前にパンサーの2台が逃げる可能性もあるが、これまでのレースを見てのとおり、燃費の点ではホンダが有利。ピットのタイミングに合わせてコーションが多発すれ展開となれば、パワーで勝るシボレーにとってチャンスは増える。トヨタ勢最上位はカストロネベスが7番手と、レース･セットにおいて少し厳しい位置にいることは否めない。
日本勢はプラクティス3で松浦が12位（211.857mph：24.7242秒）、安川は13位（211.715mph：24.7408秒）と中段に並んだが、最終プラクティスで安川が213.881mph（24.4902秒）までスピードを上げて10位に入った。この結果から、集団の中でも安定したマシンに仕上がっているのが解る。明日の追い上げに期待しよう。片や、松浦は最終プラクティスで18位と不調に終わり、レース･セットはいまひとつか。明日の決勝までに仕上がることを期待したい。