INDY CAR

ロジャー安川、バックアップカー(Tカー)のセットに苦しみ、わずか17周でこの日の走行を終える

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第5戦89th Indianapolis500mile Race
練習走行日5日目:5月18日(水)
ポール・デーの予選後、2日間の休みを挟んで再開されたインディ500練習走行日5日目、この週になり、今まで未発表だったマシンのドライバーが公表されたり、これまでの練習走行などでクラッシュしたドライバーの変更が行なわれるなど、ドライバーの顔ぶれにもいくつか変化があり、レース期間の長いインディならではの光景が見られることとなった。予選後のインディアナポリス周辺は気候も安定し、過ごしやすい穏やかな天候が続いていた。この日も天気はおおむね晴れ、気温も20度を超えて過ごしやすい一日となった。プラクティス・セッションは、新たに参戦発表したドライバーたちのためのリフレッシュ・セッションが合計で45分用意され、そのセッションを除く5時間半が走行可能な時間となっていた。
シャシーごとでエントリーしているインディ500では、クラッシュなどで出場ができなくなる可能性を考え、予選を通過したプライマリーカーを温存し、バックアップのTカーにプライマリーカーと同様のセッティングを行ない、Tカーでセッティングを進め、最終的にそれをプライマリーカーに移植、という手法をとる。
ドレイヤー&レインボールド・レーシングも同様に、この2日の休日を利用し、ファクトリーでTカーを組み上げていた。そしてこの日は、Tカーをコースに持ち込んでシェイクダウンをした後、ロングランのテストを行なう予定であった。しかし、ガレージでのセットアップに時間が掛かり過ぎたこともあって、ピットへマシンを運んだのは午後4時半を回ったところであった。さらに安川が乗り込んでコースに出ると、プライマリーカーと全く違うセッティングのマシンになっていることが判明。17周を走った時点で、再度チェックすることを決めてこの日の走行終えた。ちなみにこの日の安川のベストラップは219.152mphであった。
スケジュールでは、明日、明後日も続いてプラクティス・デーとなる。そして残り11グリッドを決める3rdデー・クオリファイは週末21日の正午(日本時間22日午前2時)から行なわれる予定となっている。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「バックアップカーはプライマリーカーと同じセットのはずだったんですが、走り出してみると、やたらとフラついていて、ストレートもまともに走れないような変な状況になっていました。今回はこのTカーが全くの新車なので、普通なら、ちょっと乗ってから一旦チェックをして、という段階を踏むんですが、ガレージを出たのが遅かったんで、走り出したらそのままロングランテストも行なってしまおうということで走り出したんです。でも、マシンがそんな調子なんでロングランテストの予定もすべて取りやめて、早めに引き上げてしまいました。いま、いろいろとチェックしてマシンをきちんとしたものに戻しています。原因がいくつかあるので、それを直して、明日チェックしたいと思います。できることなら、今日予定していたロングランテストまで進めたいと思っています」