<DREYER & REINBOLD Racing>
4月28日(木)〜30日(土)に行なわれる「INDY JAPAN 300」の開催を前にして、ロジャー安川とドレイヤー&レインボールド・レーシングのチーム共同オーナーのロビー・ビュールが、闘病生活を送る子供たちを元気付ける活動Racing for Kidsの恒例イベントとなっている病院訪問を行なった。「Racing for Kids」とは1989年にビル・ビンスキー医師が、怪我や病気と戦う子供たちを励ますことを目的に始まった活動で、アメリカ合衆国やカナダ、オーストラリア、日本と、INDYシリーズが開催される土地にある病院を訪問。これまでに180以上の病院と1万2000人にも上る子供たちのもとを訪れ、彼らの闘病生活を励まし続けている。
この「Racing for Kids」とドレイヤー&レインボールド・レーシングの関係は深く、共同オーナーのロビー・ビュールが、まだ現役ドライバーだった1990年にまで遡る。ビュール自身は当時からこの活動の主旨に賛同して、ナショナル・スポークスマンを務めている。また今年からドレイヤー&レインボールド・レーシングのドライバーとなった安川にとっても、彼がインディカー・シリーズ参戦前に戦っていたバーバー・ダッジ時代のコーチがビュールだったこともあり、その時にこの「Racing for Kids」に参加して、アメリカの子供たちを励ましていたのだ。
今シーズンRacing for Kidsは、開幕戦の前にフロリダ州マイアミにある「マイアミ・チルドレンズ・ホスピタル(マイアミ小児病院)」を訪れているが、今回はその2回目、「INDY JAPAN 300」での活動として訪問となる。日本国内でのRacing for Kidsの活動は2003年から開始され、初年度から東京都墨田区にある同愛病院を毎年訪問し続け、今年で3年目を迎えている。実は、この病院は安川の父方の実家の近所ということもあって、安川にとっては懐かしい故郷への里帰りともなった。
最初は病院内のプレイルームに集まっていた子供たちと対面。ここで、子供たちの質問に答えたり、インディカー・シリーズとはどういうものなのか、彼らが身に付けているヘルメットやレーシングスーツはどのような役目を果たすものなのかを説明。また、用意していたポスターや写真集、オリジナルキャップを、一人一人にサインを書きながらプレゼントをして回った。その後は、各病室へと訪れ、そこでもプレゼントや記念撮影などをして、闘病生活を送る子供たちを勇気付けたのだった。
「日本での病院訪問は今回が初めてでしたが、自分の実家の近くの病院ということもあって、この偶然がとても嬉しかったです。年に一度ですが、病院を訪問することを彼らが喜んでくれているのが伝わってきますし、これで少しでも元気になってもらえるといいですね。僕が身に付けているものや戦っているインディカー・シリーズというモータースポーツがどのようなものなのか、いろいろと質問攻めにしてくる子がいたり、ポケバイに乗っていたという子もいたので、インディカー・レースをちょっとは感じとってもらうこともできたのではないかと思っています。」
闘病生活を送る子供たちを励ます目的で訪問した安川だったが、このコメントからも、逆に安川自身が元気付けられるような活動となったことも事実。さらに、子供たちだけではなく、彼らの家族や病院のスタッフにも暖かく迎えられ、4月30日(土)に開催される決勝レースで活躍を約束したのだった。
インディカー・シリーズ第4戦「BRIDGESTONE INDY JAPAN 300 mile」は、ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)にて開催される。決勝レースは4月30日(土)午後1時にスタートとなる。