INDY CAR

●インディ・カー・オープン・テスト ホームステッド【初日】 ルーキーのブリスコーが逆転でトップに、松浦が16位で安川は21位

<US-RACING>
2005年シーズンの走り初めとなるホームステッド・マイアミのオープンテストは、予報された雨に祟られる事もなく無事にスタート。注目された初のロード・テストでトップ・タイムを記録したのはトヨタの秘蔵っ子、ブリスコーだった。チップ・ガナッシというトップ・チームのシートを射止めた期待のルーキーは、テスト初日から実力の片鱗を披露。日本勢は松浦が16番手、1年ぶりのフル参戦を決めた安川はロードに不慣れなチームという事もあり、21番手と低迷している。
■プラクティス1:エンゲがトップ、ブリスコーが2番手に続く
気温14度と肌寒く、北風が吹く中で午前9時にプラクティス1がスタート。注目のロード・コース・テストでトップに立ったのは、ルーキーのエンゲ(111.128mph/71.5928秒)だった。唯一のシボレー・ユーザーとなったパンサー・レーシング(PR)から参戦するエンゲは、セッション後半で一気にジャンプ・アップを果たしている。2番手には、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)のブリスコー(110.969mph/71.6959秒)が入り、IRL初となる女性ドライバーのパトリックが11番手につけるなど、ルーキーが大健闘。松浦は、8番手とまずまずの滑り出しを見せるが、ギア・ボックスを壊し午後の出走が微妙な状態に。ドレイヤー&レインボルド(DR)からフル参戦する安川は21番手に甘んじた。
■プラクティス2:ブリスコーが逆転でトップに立つ
午後になって気温は22度近くまで上がるも、相変わらずの北風が吹き肌寒いコンディションとなったプラクティス2。カナーンとフランキッティ、ウエルドンがトップ3を堅守していたが、終了間際にブリスコーがベスト・タイム(112.944mph/60.4423秒)を計測。逆転で初日トップの座を獲得した。5番手にはブリスコーのチームメイト、マニングが続きアンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)とCGRがトップ5を独占。ギア・ボックスを交換する作業に追われていた松浦は、残り15分で何とかコース・インするもイエローと重なりアタックできず。フラストレーションのたまる16番手に。安川は手探りでセッティングを進めるも21番手で初日を終えた。
■プラクティス総合:
午前中に2番手だったブリスコーが、AGRの強豪3台を上回りトップ・タイムを記録した。マルチ・カー体制で臨んだCGR勢は、3台で235ラップ(4台体制のAGRですら185ラップだった)を走りこみデータ収集に努めた。ディクソンとマニングはお互いのマシンを乗り比べて意見の交換をし、一人で88ラップをこなしつつ5番手につけていたブリスコーがその成果を最大限に生かした。ドライバーとしての技量はもちろん、メカニックへの的確なフィードバックに定評のあるブリスコーの活躍が期待できる一日となったことは間違いない。
昨年はホンダの後塵を喫したトヨタが、チャンピオン・チームを上回るスピードを披露した。シボレーは10、11番手に留まり、今のところは2強対決となりそうな気配である。シャシー争いは、パノス(Gフォース)のトップ・チームであるターゲットが気を吐いているが、数で勝るダラーラがトップ10中7台を占めている状況。朝のセッションではエンゲ、総合ではブリスコーというルーキーの活躍を横目で見ながら、トラブルに見舞われた松浦が、2日目にどれだけスピードを上げるかに期待したい。安川は、ロード・コースではしばらく苦戦を強いられそうだ。