INDY CAR

エイドリアン・フェルナンデスが今シーズン2勝目、Honda Indy V-8は1位から5位を独占し、連勝を「13」へと伸ばす


2004年シーズンも終盤を迎えているIRL IndyCarシリーズは、アメリカ第三の都市であるシカゴの郊外、ジョリエットにあるシカゴランド・スピードウェイにて第14戦デルファイ・インディ300が開催された。全長1.5マイルの高速オーバルを200ラップする戦いは、予選10位からスタートしたエイドリアン・フェルナンデス(フェルナンデス・レーシング/Gフォース)がブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)との激しい戦いを制し、今シーズン2勝目を飾った。さらに、ドライバーズ部門のポイントリーダーであるトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が3位でゴール、4位に同部門ランキング2位のダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が入り、続いて最終ラップでポジションを上げたヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が5位でフィニッシュしたことから、今シーズンのマニュファクチャラーズ・タイトル獲得をすでに決めているHondaは、1-2-3-4-5フィニッシュで第2戦からの連勝を「13」へと伸ばすこととなった。1位から5位までを独占したのは、これで今シーズン4回目である。
決勝日:9月12日(日) サーキット:シカゴランド・スピードウェイ 天候:快晴 気温:27℃
2004年シーズンも終盤を迎えているIRL IndyCarシリーズは、アメリカ第三の都市であるシカゴの郊外、ジョリエットにあるシカゴランド・スピードウェイにて第14戦デルファイ・インディ300が開催された。全長1.5マイルの高速オーバルを200ラップする戦いは、予選10位からスタートしたエイドリアン・フェルナンデス(フェルナンデス・レーシング/Gフォース)がブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)との激しい戦いを制し、今シーズン2勝目を飾った。さらに、ドライバーズ部門のポイントリーダーであるトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が3位でゴール、4位に同部門ランキング2位のダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が入り、続いて最終ラップでポジションを上げたヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が5位でフィニッシュしたことから、今シーズンのマニュファクチャラーズ・タイトル獲得をすでに決めているHondaは、1-2-3-4-5フィニッシュで第2戦からの連勝を「13」へと伸ばすこととなった。1位から5位までを独占したのは、これで今シーズン4回目である。
昨年のシカゴランドでのレースは、1、2、3位が真横に並んだままゴールへと飛び込むエキサイティングなレースとなったが、18度という傾斜の急なバンクを持つコースでのバトルは今年も白熱。ウイナーのフェルナンデスと2位となったハータのゴール差は僅かに0.0716秒。昨年の記録こそ破ることはなかったものの、3位のカナーンもフェルナンデスから0.1239秒という僅差でのゴールとなった。スタートからゴールまで出場22台の大半が大きな集団を作って走行。2ワイド、3ワイドでの白熱のレースシーンが繰り広げられ、暑い日差しが照りつけるスタンドを埋め尽くしたファンはIndyCarレースを堪能していた。8人がトップを走行するなど、目まぐるしく順位変動が繰り返される戦いとなっていた上、7台がアクシデントでリタイアする激しいレースにもなっていた。フェルナンデスはマシンに搭載しているエア・ジャッキが壊れたため、2回目のピットストップを行なった際にトップから19位までポジションを落とした。しかし、その後のピットストップを絶妙なタイミングで行い上位へと復活、ハータをパスしてトップに返り咲くと、後はその座を譲ることなくIndyCarシリーズ2勝目を手に入れた。
他のHonda Indy V-8勢は、バディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)とマーク・テイラー(アクセス・モータースポーツ)がアクシデントによるリタイア、ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)はギアボックストラブルによりリタイアとなった。
予選17位からスタートした松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)は、レース序盤で無理にポジションを争わない作戦で走り、燃費をセーブして終盤での勝負をねらっていたが、そこに至る前にエンジントラブルが発生したために無念のリタイアを喫することとなった。
ドライバー部門のチャンピオン争いは、Honda Indy V-8勢の3人、カナーン、ウェルドン、ライスの間で繰り広げられていたが、今回のレースでライスがアクシデントによりリタイアを喫したことから、タイトル争いはポイントリーダーのカナーンと、チームメイトであるウェルドンの2人によって、残り2戦を争うこととなった。
●エイドリアン・フェルナンデス(決勝優勝)
「チーム全員のためにも、この勝利は本当に嬉しい。ここ4戦は素晴らしい成績を挙げることができている。チームが成熟し、力を発揮してきてくれているおかげだ。今日は2回目のピットストップでジャッキが壊れた時、勝つのは難しいだろうと考えた。そこからは少しバトルするのを止め、レースがどう展開して行くのかを見極めることにした。その時に出されたイエローで我々はピットインしないギャンブルに出た。それは成功し、あとは自分の前にいるブライアン・ハータをパスすることだけになった。一端前に出れば勝てるという自信があった。だから彼をリスタートでパスすることに神経を集中させた。実際にはリスタートから3周かかったが、彼を抜くことができた。これで僕にはランキング4位の可能性も出てきた。我々は第2戦から参戦をしているので、それは素晴らしい成績と言うことができる。ランキング4位でシーズンを終えることができれば本当に嬉しいことだ」
●ブライアン・ハータ(決勝2位)
「今日は目まぐるしい戦いとなっていた。スタート直後のマシンはハンドリングがオーバーステアで、ポジションを大幅に落とさざるを得なかった。最初のピットストップまでは、マシンをやっとのことでコントロールしてコースに留まっているという走りだった。マシンのハンドリングが改善された後には、ピットストップのタイミングを上位陣とは違うものとする戦い方となった。ゴールまで燃料がもつかギリギリになる可能性があったため、僕らはピットの判断でフェルナンデスに先行させることを決めた。しかし、レース終盤にフルコース・コーションが連続して出されたため、燃費の心配がいらなくなったが、同時に逆転のチャンスも失ってしまった。最終ラップにアタックを仕掛けたが、結局ゴールラインまででエイドリアンを逆転することはできなかった」
●トニー・カナーン(決勝3位)
「長い1日だった。混戦だったために危ないレースにもなっていた。序盤にはできる限り長くトップを走るよう頑張っていた。そうすることがトラブルに巻き込まれない最善の策だと考えたからだ。チャンピオン争いのことを考えていたのではないが、確実にレースを最後まで走り切ることを目指していた。今日のレースでは幾つものアクシデントが起こると予めわかっていた。そして、実際にレースはその通りのものとなった。ゴール前の戦いでは、僕はチームメイトのブライアン(・ハータ)が勝つためのサポートを行なっていた。しかし、今日のレースではアウト側からのオーバーテイクはとても難しく、僕らはフェルナンデスを攻略することができなかった」
●松浦孝亮(決勝21位)
「手応えのあるレースでした。マシンはリアが安定していて良かったですし、スピードの伸びという部分がいまひとつであっても、そういったマシンなりに燃費をセーブして走るなどして、前に出るチャンスを狙うことができていました。悪くてもトップ6に入る戦いができたのではないかと思っています。レース前半に自分と同じぐらいのポジションを走っていたドライバーたちが上位でフィニッシュしたのを見ると、自分たちにトラブルが出てしまったことは本当に悔しいし、残念です。トップからの集団について行くことに関しては全然問題が無くて、燃費をセーブして走ったことでトップにも立ちました。考えていた通りのレースができていたのです。最後にトントンと前に出られれば、そこからのレースでは戦えると思っていました。その時のために燃費をセーブして色々と頑張っていたんですけどね。次戦のフォンタナは、また全力で頑張りたいと思います」
●和田康裕 HPD社長
「レース前半のペースは、昨日のウオームアップから見ると意外に遅いという感じを受けていました。そのためにあまり差ができず、団子状態のままでバトルが続いて行きましたね。中盤までは全員、後方集団へと下がっても、また上位へと戻って来ることができるレースになっていました。空力の影響が相当凄かったのでしょうね、シカゴランドでの戦いは空気のゲームになっていた気がします。パワーではまだHonda Indy V-8にアドバンテージがあったようでした。燃費でも優位にあったと見えました。チームも、そうしたものを上手く使ってくれました。エンジンの性能を上手に活かしてくれたことで得られた勝利だと思います。ここは空力的には奇妙なコースで、予選でポールポジションを逃したのは残念でしたが、レースではエイドリアン・フェルナンデスが2勝目を挙げてくれ、Honda Indy V-8勢による1-2-3-4-5フィニッシュが達成されたのですから、本当に嬉しく思います。次のレースまでには少し間が空きますが、今回の結果も含めてジックリと振り返り、最後の2戦をどう戦うか、もう一回考えたいと思っています。ライバル勢はさらに進化して来ていますし、次戦には新しいスペックを投入して来るということなので、我々も開発を休むことなく、彼らの挑戦を受けて立ちたいと思います」
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