INDY CAR

豪雨のために予選は中止され、プラクティスの結果でグリッドが決定、アクシデントを起した松浦孝亮は、最後尾から上位入賞を目指す


前戦ケンタッキーで4位フィニッシュを達成したばかりの松浦孝亮とパナソニックARTA/パノスGフォース・Hondaは、8月の3連戦での2戦目となるパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイへと勇躍乗り込んだ。パイクスピークのコースは全長1マイルのショートトラック。ハイスピードオーバルで戦うケンタッキーとは、キャラクターがまったく異なるコースでの戦いとなる。IRLインディカー・シリーズ全16戦のうち、ショートトラックと呼ばれる全長1マイル以下のコースを使ったレースは、フェニックス、リッチモンド、ミルウォーキーに続く4戦目の開催である。
■日時:8月21日(予選)
■開催地:コロラド州 ファウンテン
■サーキット:パイクスピーク・インターナショナル・レースウェイ
■天候/気温:晴れのち雨/27℃
 
前戦ケンタッキーで4位フィニッシュを達成したばかりの松浦孝亮とパナソニックARTA/パノスGフォース・Hondaは、8月の3連戦での2戦目となるパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイへと勇躍乗り込んだ。パイクスピークのコースは全長1マイルのショートトラック。ハイスピードオーバルで戦うケンタッキーとは、キャラクターがまったく異なるコースでの戦いとなる。IRLインディカー・シリーズ全16戦のうち、ショートトラックと呼ばれる全長1マイル以下のコースを使ったレースは、フェニックス、リッチモンド、ミルウォーキーに続く4戦目の開催である。
走行初日の朝、パイクスピーク・インターナショナル・レースウェイ上空は、前日までの集中豪雨が嘘のように青空が広がっていた。プラクティス1回目は午前10時30分にスタート。短いインターバルの後に行われたプラクティス2回目には最高気温27℃を記録するなど、暑さを感じさせるほどの天気となった。しかし、午後3時半の予選スタートを目前にして西側から雨雲が一気に押し寄せ、路面は瞬く間に濡れてしまった。雨は小降りだったため主催者側は天候の回復を待ったが、期待とは裏腹に午後4時過ぎに豪雨へと変わり、午後4時20分に予選の中止が決定された。
松浦はプラクティス1回目に11位につける21秒2698を出していたが、プラクティス2回目開始後4分にターン4でアクシデントを起こした。突然マシンのリヤが流れ、ハーフスピンしたところで外側のコンクリートウォールにマシンの左後方からヒット。幸い松浦に大きな怪我はなかったが、マシンのダメージは大きく、修復は難しいと判断され、スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングはスペアカーへのスイッチを決定した。2デイ・イベントでマシン交換を行う場合、その時点までに記録していたタイムは無効とされるため、松浦は最後尾の22番グリッドからのスタートとなる。
●松浦孝亮
「完走を目指した戦い方をすることで自ずとチャンスも生まれてくるはず」
「マシンのどこかが壊れたのか、いきなりリヤが出てクラッシュしてしまいました。ハーフタンクの燃料を積んでいましたし、まだ走り始めたばかりでスピードも上がっておらず、プッシュする段階でもありませんでした。スピンをするような状況ではなかったんです。プラクティス1回目でのマシンのハンドリングは、ダウンフォースを多めにつけた状態では決して悪いものではありませんでした。しかし、スピードを上げるためにはダウンフォースを削らなくてはならず、そうした時にオーバーステアが出る傾向があったので、それをプラクティス2回目では直すことを目指していました。まだハンドリングは気に入るものにできていません。ファイナルプラクティスでセッティングを良くしていかなければならないでしょう。リヤタイヤの消耗が激しいコースなので、決勝ではセッティングの良し悪しが明確に出るかもしれませんね。マシンを変更したので22番手のグリッドとなってしまいましたから、まずは完走を目指した戦い方をしたいと思います」
●トム・アンダーソン マネージング・ディレクター
「セッティングをどこまで詰めることができるかファイナルプラクティスが大きなポイントとなる」
「ターン4へのアプローチでリヤが突然流れ、コンクリートウォールにぶつかってしまった。まだマシンやデータを詳細に調査している段階でアクシデントの原因は判明していない。決勝はスペアカーでの出場となる。テストもしていないコースでの2デイ・イベントであることから、このレースが難しいものになるであろうことはわかっていた。今日の2回のプラクティスは非常に重要な意味があったが、そのうちの1回をほとんど走らずに終えてしまったため、セッティングは詰めきれていない。エイドリアン・フェルナンデスは7番手と決して悪くは無いが、彼も満足のいくハンドリングをものにできていない。ファイナルプラクティスでどこまでクルマを改善できるかがポイントになる」
スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング公式ウェブサイト
www.superaguri-fernandez.jp