Hiroyuki Saito

もてぎ舟木沢 ログの森キャンプ場 其の三

カリフォルニア州トーランスに戻ってきました。相変わらず青い空が広がっていますよ。日中はTシャツ、半ズボンにサンダルといったカリフォルニアン・スタイルで十分な陽気ですが、朝夕は1ヶ月前より確実に肌寒くなっています。
近所のモールに行ってきたら秋をテーマにした商品を見かけました。カリフォルニアも雰囲気は“秋”って感じにはなっていますよ。日本から帰ってきたばかりですが、友人から日本のお土産だって栗のお茶を頂いたのでね、そのお茶を飲みつつ僕も気分だけは秋になっています。はい。
さて、インディカー・シリーズも今週末のレースで終了です。ディクソン、ダリオ、ブリスコと誰がチャンピオンになるか楽しみですが、そんなチャンピオン争いを横目に武藤選手が優勝しちゃえばいいなぁと期待しています。
それではアメリカからですが、“もてぎ舟木沢 ログの森キャンプ場”の出来事をお伝えしていこうと思います。

−もてぎ舟木沢の晩餐 後編−

松さんのご友人がお皿に乗せて持ってきてくれたのは、活きの良い“イカの刺身”でした。塩辛の製作も一段落したのか、その刺身を持ってきて酒の肴にと分けてくれたんですね。これがまた美味しいわけですよ。

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松さんがテーブルの脇にあるグリルで炙ったニンニクも出来上がり、肴も十分そろったところで“益子の炎”が登場です。最近はコンビニでもこういった地元の焼酎とかが販売されているんですね。
僕の瞳にも“益子の炎”がメラメラと映ったところで、イカの刺身をつまみつつ焼酎を頂きました。すると名前のように口から炎でも出てくるようなキッツイ飲み応えなのかと思いきや、ある意味なんも癖の無いその焼酎はすんなりと喉を通っていきました。
一言でいうと“飲みやすい”。その焼酎の原材料を見ると、なんとお米なんですね。日本酒に近い飲みやすさだったので、水割りを改めロックで頂くことに。
さぁ、美味しいお酒に旨い肴がそろい、松さんのご友人も加わった宴の席はどんどん盛り上がっていきました。するとこのキャンプ場で待ち合わせをしていたUS-RACINGで4コマ漫画を担当しているアラブルカさんもなんとかログの森に迷い込んできました。
なんだこの飲み会は? と頭の上にクエスチョン・マークが見えるのですが、まぁまぁ、とりあえず、飲んだらいっちゃと、グラスを渡されて訳も分からずJoin us-racing.
お酒も程よく皆の体中に行き渡り、みんなが打ち解けあってきました。すると話題はこんな山奥だからね、この辺の野生動物の話になりました。猪がいっぱいいるということを聞いて野生の猪はさすがに見たことないなぁって話していると、それじゃと持ってきたのが、冷凍となった猪の肉のブロックです。「じゃあ、明日はぼたん鍋ですか!」なんて話も盛り上がりましたよ。
こんな楽しいところがあるにも関わらず、僕らしかお客さんがいないのはなんだなって、US-RACINGに早速、“もてぎ舟木沢 ログの森キャンプ場”のインフォメーションをアップし、「まだ宿の決まっていない人がくるんじゃないですか!」って淡い期待をさせつつ宴も終焉を迎えることになりました。
山中の野生動物と老犬のブルには良い迷惑だったでしょうが、舟木沢に僕らの楽しげな笑い声がこだまする夜となりました。
次回は“もてぎ舟木沢 ログの森キャンプ場”の様子をフォト・レポート風にお伝えしますよ。