Hiroyuki Saito

ニューヨーク旅情 −俺らニューヨークさ行ぐだぁ−

インディ500のポールデイからテキサスまで5週末連続で行われた予選やレースが終わり、ふぅーってな感じでやっと一息ついたところではあります。シーズンも序盤が終了し、来週から中盤戦に突入といった感じでしょうか。

まぁ、今回の近況は手短にして、新旅情シリーズ、ニューヨーク旅情をお伝えしますよ。この話も実は2ヶ月ほど前、桜が咲き始めた頃の出来事です。スイス旅情を引っ張りすぎて、書くのが伸びてしまいましたよ。

なんか現代最速の情報伝達ツール、ホームページに掲載しているのに、僕のお伝えする内容は、月刊誌より遅いということに今、気づきました。まいったな。まぁ、早く伝える内容でもないので、気にせず、がんがん引き伸ばしていきますよ! それではニューヨーク旅情をお楽しみください〜。

−俺らニューヨークさ行ぐだぁ−

オートショーの仕事でニューヨークに行ぐことになったんだけっど、仕事じゃねぇと、なかなか行けるところじゃねぇからなぁ。そりゃ、遠いしよ。「なんだ、おめぁ、行ったことねぇの? 不潔な奴だなぁ、俺は毎日ちゃんと入ってるよ」。って、入浴とはちげぇからなぁ。

なんだか今回の旅情シリーズは、どうも訛っちまっていけねぇな。根が田舎もんだから大都会で標準語しゃべろうとすると、やっぱ無理がでるんだべな。標準語と方言があっぺとっぺ(あべこべ、入れ替わる)になんねぇように気をつけねばなんねぇな。

まぁ、そんな俺でも冷静に考えたら、この仕事始めてニューヨークのダウンタウンには3回も行ってんだよなぁ。そう考えると意外とシティ・ボーイなんじゃねぇの? そうでもねぇが?

まんず、初めてのときはアニキとナザレスのサーキットに行くときに一泊しただけで、何の楽しみもなかったけど、2回目は2005年だったっけがなぁ? ロジャー安川が行ぐから俺もっつって、ついていったんだっちゃ。タイムズ・スクエアの近くのホテルに泊まらせてもらったんだけど凄かったなぁ。摩天楼ってこの街のこというんだべなって、たまげたなぁ(驚いたな)。

んでもって、今回はやっと、みちのくひとり旅、いや、みちのくじゃねぇし、仕事だけっど、ひとりで行ぐことになってさ、あの頃と何が変わったかじっくり観察すんべってことで、時間合ったからいろいろ探索してきたんだっちゃ。

移動日は天候が悪くてフライトがキャンセルになっちまってよ。んでも何とかその日中にJFK空港さ着いてさぁ。荷物は届かねぇけどしゃあねぇなって(仕様が無い)、外に出たら雨がザーザー降ってんじゃねぇの。

元を辿れば宮城県の片田舎から出てきたんだけど、今回はフロリダからはるばる着たのにいぎなり(これは凄いって意味)雨なんだもん。ニューヨークはまだ肌寒くってなんか故郷を思い出すような冷たい雨だったなぁ。

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外に出ると、インド系の人がいぎなり(これは標準語通り突然って意味)話しかけてきて、「どこいくの? タクシィー?」って呼び込みしてくんだっちゃ。ジュネーブでは財布スラれて(戻ってきたけど)痛い目にあったから、もう、そんな声の方向には見向きもしないでタクシィー乗り場にむかったっちゃ。

んで、「運転手さん、ここさ行ってけろ」って、住所書いたホテルの予約表を見せて、後ろのシィートに乗ったら運転席のシィートの裏にでっけぇ液晶のディスプレイがあってさぁ。それがまたテレビの映像と一緒に地図まで映し出されているんじゃねぇの。なんだが天気予報、ESPN(スポーツチャンネル)、ZAGAT(レストランガイドブック)なんかのチャンネルもあって盛り沢山なんだっちゃ。タッチパネルだから操作も簡単だしさぁ。

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んでもマップに関してはあまり動きが良ぐながったなぁ。グーグルマップとGPSで連動してるんだろうけど、タクシィーの場所をリアルタイムで追っているような感じでねぇんだもん。そこが残念だったけど、画期的なシィステムだったなぁ。テレビまで一緒に見れるタクシィーは日本にまだねぇんじゃねぇの? わがんねぇけど。

まぁ、タクシィーで暇を持て余すこともなく、なんとか宿に到着してさぁ。チェックインして部屋に向かったんだけっど、マンハッタンの割には宿泊代が安かったから、ちょっとどんなもんか心配してたんだっちゃ。

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部屋に入ってみたら安い割にはなんか小奇麗な感じでさぁ。テレビはこれまた液晶ディスプレイだから、なんだや時代はもう液晶なんだなって。狭いのはマンハッタンだからしゃあねぇなって思うけど、ひとりだったら何の問題もねぇっていうか、東京のビジネスホテルよりは広いんじゃねぇのって思うくらいだったし。珍しく良いとこ見つけたってたまには自分を褒めてみたっちゃ。

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まぁ、その晩は疲れてたからすぐ寝ちまったんだけど、翌日起きて外出てみだら、なんだや、目の前に桜の木があって満開でねぇの。ちょうど今頃、実家の柳桜も満開なんだべなぁって思い出しちまったよ。

しかも桜の木の向こうには、和食のレストランとラーメン屋があって、ここは日本かぁ? なんて我が目を疑っちまったよ。地下鉄だって歩いてすぐの場所にあったし、俺だってさぁ、たまにはいい条件のホテル見つけられんだなって、またまたうれしぐなったんだっちゃ。

んじゃ、今日は時間もあるし、今までニューヨークに2回きだけっど、観光地に行ったこと無がったなって思ったから、ここはひとつ自由の女神に挨拶に行くべってひとり、リバティ・アイランド目指すことにしたわけさぁ。

次回は、自由の女神にご挨拶、“俺ら日本からきただぁ”をお伝えしますよ。