Hiroyuki Saito

スイス旅情 −サン・ピエール寺院古代遺跡探索−

今週末はいよいよロングビーチですね。昨年はチャンプカーとインディカーが統合したもののすでにレースのスケジュールが決まっていて、元チャンプカー組みがロングビーチで最後のレースを行い、インディカー組みがもてぎでレースを行いました。

もてぎのレースが土曜日に終了し、日曜日にアメリカに飛んでいけば時差の関係でレースには間に合ったのですが、皆さんもご存知のとおり、もてぎではレース前夜に降った雨がコース上から溢れ出して、日曜日に順延となりました。

チャンプカー最後のレースに行くことはできませんでしたが、順延となったもてぎのレースではダニカ・パトリックが初優勝し、その瞬間に立ち会えたのでそれはそれでよかったのかなと。今思い出せば、飛行機の変更や宿の手配など大変な週末だったなって昨日のように思い出しますよ。はい。

ともあれ、今年はもうカリフォルニア州ロングビーチのご近所シティとなるトーランスにどっしりと腰をすえて、レースウィークが始まるのを待ち構えている状況です。チャンプカーとインディカーが統合されてもう1年経ちますが、このロングビーチで再び統合したことを実感することができるのではないでしょうか。

最近はなんか近況報告だけでも十分なような気がしてきましたが、そういわず、話題が尽きるまでスイス旅情をお伝えしますよ。

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日本に帰るとテレビ東京で毎週火曜日の午後8時54分に放送されている“開運! なんでも鑑定団”を欠かさず見ているタイプなので、古代遺跡から発掘された骨董品などそのような歴史的な物が好きです。何百年も前に製作された壺とかいわれると、まぁ、良く今まで残ったなって、それだけで感慨深くなってしまいます。

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なので、観光ガイドお勧めの古代遺跡の入り口をサン・ピエール寺院の正面玄関右端の方に発見した僕は、高鳴る好奇心と未知の世界へと向かうちょっとした恐怖心を抱きながら地下室へと続く階段を降りていったのでした。

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地下に降りると受付があり、そこで入場料を払います。受付ではなんと各国の言語でポイントごとに説明してくれる携帯電話をふたまわりくらい大きくしたようなオーディオ・プログラムを貸してくれました。ヨーロッパのど真ん中だというのにちゃんと日本語のプログラムもあるじゃありませんか。うれしいかぎりです。

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いざ探索開始と、まずはこの遺跡の見取り模型と壁沿いに設置されているテレビでビデオの上映を見ながら説明を聞きます。なにやらこの寺院が建てられるまでの歴史が説明されています。

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ここはレマン湖の畔の小高い丘の上にあり、地形的な立地条件がよく、紀元前から重要人物のお墓として崇められていたようです。時間が経つにつれ建物が建てられるようになると、その形は時代と共にどんどん変わっていきます。建て直しや増設を繰り返して今の形になったと最終的には説明されていましたよ。

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それではと、その長い歴史を見に行くべって案内通りに移動します。早速、島田紳助が「オープン・ザ・プライス!」っていいそうなそれらしい壺が出てきました。出土品なので値段的な価値はどれくらいかわかりませんが、歴史的価値は高いはずです。

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これは地層の厚さによってその年代を右の棒グラフが示していますよ。こんなに歴史が積み重なっているのかと実感させられます。

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各ポイントにはそれらしい説明が書いてあるボードがあります。書いてある内容はよくわかりませんが、そこはオーディオ・プログラムでカバーです。当時の様子が描かれているイラストもあるので、こんな感じだったんだなって想像は膨らみます。ここは当時、洗礼を受けていた跡地だそうです。

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こんなの出ましたって感じで、展示されている出土品です。中央の金具のような物は14世紀から15世紀にかけて使われていたものらしいのですが、右側の器の割れたものに関しては4世紀から6世紀にかけて使われていたものですって。割れた破片をよく見ると細かい模様がぎっしりと描かれています。いい仕事しますね〜。

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発掘された石碑のようなものが無造作にラックに飾ってあるんですよ。触ろうと思えば触れるんです。何百年、または千年以上も前の石碑にタッチです。ダメですよ。

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色がついた小さな石のタイルで模様が描かれた床がある程度の形で残っていました。これは珍しいですね。またこのタイルがほんと小さくて細かい。昔の人はなんとも言えない芸術性と根気を持っていました。

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やはりというかこのような動物か何かの骨も発見されるのですね。

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そうかと思えば、なんと人骨も……もともとはお墓だったこともありますからね。しかし、なんとも不自然な状態で横たわっています。なにが遭ったのでしょうか……。

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石棺がありました。先ほどの人骨はここから這い出たのでしょか……いよいよこの古代遺跡探索もクライマックスとなる場所へと向かっているような感じです。

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そこへ辿り着くと、遺跡から眩い光が発せられあたりは神々しい光に包まれました。うわー! なんて驚いて先へ進んだら、出口となる受付付近へと辿り着きましたよ。

探索途中、20分間というビデオ上映をオーディオ・プログラムを聞きながら見ていたのはちょっと辛かったけど、気がつけばあっという間の古代遺跡探索でした。

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なんというか紀元前からの歴史が積み重なって今この寺院がこのような形で残っていることを知ることができ、これまた感慨深くなりました。地震の少ないヨーロッパ大陸ならではの歴史的な遺跡だなって改めて思ったわけです。

地上に無事生還し、目的だった古代遺跡を見ることができた僕は、なんともいえない満足感というか、変な達成感を覚えつつ市街地の探索へと繰り出すのでした。

次回はジュネーブ市街地探索をお伝えしますよ。