Hiroyuki Saito

スイス旅情 −スイスってどんな国?−

飛行機の機内ではいろいろ思うところがありましたが、そうこうしているうちにジュネーブ国際空港に到着しました。ばたばたと飛行機から降りてイミグレーションへ向かいます。初めての訪れる国に入国するときって何も悪いことしていませんが、相変わらずちょっとドキドキしますね。

心配をよそにイミグレーションではパスポートをチラッと見られただけで通されました。ヨーロッパには何度か着ていますが、それほどうるさく聞かれたことってそんなにないですね。お国柄ってやつでしょうか。

そんなスイスっていうお国柄というか、基本的情報についてあまり知らない自分もいますし、スイスに行ってくる、行ってきたといっても地理的な場所さえも把握している人が少なかったので(僕も)、いまさらながらちょっと調べてみました。

日本語の表記ですと通称スイス、もしくはスイス連邦。ドイツ語の正式名称を直訳するとスイス契約者同盟ってなるらしいです。国名っぽくないですな。そしてスイスは多国間の戦争が起こっても中立を宣言している世界に3カ国(オーストリアとトルクメニスタン?何処だ?)しかない永世中立国です。

http://www.myswitzerland.com/map/?lang=en

スイスは地理的にフランス、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン(国かって言うくらい小さい国)、イタリアに囲まれていますよ。日本の県で言えば他県に囲まれた群馬県みたいなもんですかね。山多いし。そんな国々に囲まれたスイスだから公用語もドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4種類もあるんですよ。ややこしいけど、ところ変わればなんとやらです。

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北部、東部に住む人口の約60パーセントがドイツ語(スイスドイツ語と呼ばれ方言が強い)で、西部では約20パーセントの人がフランス語、南部のイタリアに近い地域では約10パーセントがイタリア語、そして絶滅しそうなロマンシュ語(どんな言葉か想像もつきませんが)を使っている人が約0.5パーセント南東部にお住まいのようです。

今回、僕が訪れたのはスイスの最西端部フランスとの国境の街となるジュネーブです。フランス語圏最大の都市で、聞こえてくる会話はやはりフランス語が多かったですね。ボンジュール、メルシィな街ですな。

また、国際連合欧州本部をはじめ多くの国際機関がある街なので昔からモーター・ショーも開かれているんですね。今年で79回目の開催だったからいかにこのジュネーブがヨーロッパで重要な都市とされていたかがわかります。

実際のところ空港に辿り着いた時点でスイスに対する予備知識はアルプス山脈とスイス銀行、そしてチーズフォンデュといったことくらいしかありませんでした。行ってみればいろいろとその国がわかるんじゃねぇの? って、これまでの経験を踏まえてちょっと楽観的には考えているところはありますからね。こんな考えだから痛い目に遭うことももちろんありますよ。

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まぁ、話を空港に戻して、荷物も無事ピックアップできたし、早速、現金を下ろすためにATMを探しました。異国の地に着いて大事なことはまず現地のキャッシュを手にすることです。もちろん、出国前に換金してきてもいいのですが、手数料を考えると現地のATMで下ろした方が安く済むことが多いのです。カード社会にはなっていますが、タクシーやレストランでカード使えないではにっちもさっちもいきません。

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現金を手にしたので、さぁ、タクシーでホテルに向かおうかと思ったのですが、とりあえず、いろんな意味で気になるトラベル・インフォメーションでホテルの場所を聞いてみました。

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すると流暢な英語を話すスイス美人の女性に地図を渡され、そのホテルは空港のすぐ近くにありバスでいけると説明されました。バス? 初めての国でのバス移動、かなり抵抗はあります。日本でも市営バスなどに乗ると行き先を間違ったりすることがあるので、どちらかというと苦手な方です。

迷った結果、タクシーで行くほどの距離でもないし、値段を聞いたら3スイスフラン(1スイスフランは約83円)くらいで済むってことだったので、時間もあるし、間違っても経験だべなってバスの停留所を探すことにしました。

初めてのバスでの移動もちょっとハプニングがありましたが、その様子は次回ということで。明日からセブリング12時間の取材に行ってきますよ。