Hiroyuki Saito

華やいでいたデトロイト・オート・ショー

アメリカに来て早くも2週間が経ち、20日にはバラク・オバマ新大統領の就任式が行われました。式典に関してリアルタイムでは見逃してしまったのですが、テレビの電源を入れるとオバマ大統領がワシントンD.Cのアメリカ合衆国議会議事堂からホワイトハウスに向かうまでを中継していました。

[yturl]http://jp.youtube.com/watch?v=AsyVLk-JzC4[/yturl]
演説Part1

約200万人以上がこの就任式に集まったという話を聞いてただ事ではないなと思いましたが、就任演説やホワイトハウスまでのパレードを見ていると、まぁ、ここに集まった人たちの熱狂振りといったら凄かったですね。お祭り騒ぎというか、こういう国を挙げたイベント事、アメリカ人大好きですからね。

[yturl]http://jp.youtube.com/watch?v=_YICYTaF5MM[/yturl]
演説Part2

ブッシュ前大統領の就任式を見ていないので毎回こんな感じだったのかわかりません。ただ集まった人たちを見ているとアメリカを中心とした世界的な不況からの脱出を願う国民の期待が、今回のオバマ大統領の就任式に現れていたのではないかと思うわけです。

ほんとお願いしますって感じではありますが時間は必要ですし、願ってもしょうがないのでまずは自ら頑張っていかないとなって思う今日この頃です。はい。

まぁ、近況はこれくらいにしておき、そろそろデトロイト・オート・ショーをお伝えしますよ。

アメリカの金融危機の影響をまともに受けたアメリカの自動車産業、その中心地となるデトロイトで行われたオート・ショーは出展を中止する自動車メーカーが相次ぎました。僕自身、初めての取材となるデトロイト・オート・ショーが100年に一度といわれるこの大不況のタイミングとなり、どのような感じになるのかまったく想像できませんでしたよ。

というのも東京モーター・ショーやLAオート・ショーは取材経験があり、そのときはダンサーが踊って演出したりするような華やかなプレス・コンファレンスを見て凄いなぁと思ったものです。昨年もこのデトロイトで取材した先輩に聞いたら、2009年の新型ダッジ・ラムのプレス・コンファレンスは会場の外で行われ、数十頭もの雄牛をテキサスから空輸してその雄牛とダッジ・ラムが登場するなんていう今年では考えられないスケールのでかい発表をしたそうです。

[yturl]http://jp.youtube.com/watch?v=f6EB52KmhQY[/yturl]

ダッジに関しては親会社となるクライスラーが政府に公的資金をお願いしているような経営状況なので、今年に関していえばお金をかけた演出はモー沢山って感じでしょう。

まぁ、そんな華やいだ北米最大のオート・ショーを話には聞いてなんとなくイメージは広がりますが、これまで景気が良かったデトロイト・オート・ショーを知っている人と、不況の時期に初めて見る僕にとって印象は違うのでしょうね。

景気の影響が直撃する今回のオート・ショーで、各メーカーがどのようなプレス・コンファレンス、時代を見据えた新車の発表をしていくのか、初めてのデトロイト・オート・ショー取材で感じたことを次回からお伝えしていきますよ。