いきなり前回の予告と違うタイトルになりました。というのも先週末はアメリカの一大イベント、ハロウィンが行われたからです。これは旬のうちにお伝えしなければと思ったので、オーストラリア旅情は一旦お休みします。旬なネタがなくなったら再開したいと思いますよ。
昨年のハロウィンではジャック・オー・ランタン（かぼちゃのランタンですな）を友人の家で製作し、アメリカの文化に触れた良い週末を過ごせました。しかし、あまりにもうまく出来すぎたスグル・オー・ランタンを今年も作る自信がなかったので製作を断念。でも、街はハロウィンという雰囲気を醸し出しており、何かしたいなと思ってはいた夜でした。
アメリカでハロウィンを過ごした週末はそれほど多くはありませんが、今までは恥ずかしいのでさすがに仮装したことはなかったんですね。でも、今日は仮装してアメリカ全土どこに行っても笑って許される日です。友人と相談した結果、せっかくだからちょっと着飾ってどこか行こうかという結論に至りました。初めての仮装ハロウィンです。
早速、コスチュームを買いに出かけたのですが、専門のお店はすでに閉まっていました。そういえばとショッピングセンターにそんなお店があったなと思い出し、行ってみるとラッキーなことにまだ開いています。いろんなコスチュームが販売されており、どれにするかしばらく悩みました。もちろん、お化けチックのコスチュームが多いのですが、それ以外にも今年流行した映画の主人公やスターウォーズ、テレビゲームで一世風靡したストリート・ファイターなどのキャラクター、または赤ちゃんの格好からお医者さんまで様々です。
スピード・レーサー（今年アメリカで上映された実写版のマッハ・ゴー・ゴー）や赤ちゃんにもちょっと気持ちが揺らいだのですが、ここは無難にアメリカで有名なアニメキャラクターにしようと選んだのがスポンジ・ボブ。実際のアニメーションを観たことはないのですが、なんか間抜けな感じがしていいかなと。ハロウィンって感じでもないのが微妙だとは思ったのですが、まぁいいかと。
コスチュームは買ったし、早速どこへ行くかミーティングです。ハリウッドは人込みが凄くて車を停めるのも大変だし、それでもどこか賑わっているところがいいなと話した結果、ダウンタウン・ディズニーに行こうということになりました。ディズニーランドに隣接しているちょっとしたショッピング・モールですな。
ディズニーランドなんて何年ぶりだろうと思いながらも駐車場に到着すると花火が打ち上がり、それと共にちょっとテンションが上がっていきます。しかし、車を降りてディズニーランドに向かう人々を見ると、あまり仮装している人が少ないんですね。ここでちょっと悩みました。スポンジ・ボブを着ていって大丈夫か？ というか、俺、浮きすぎじゃないかと。一旦、車に戻りましたがせっかく買ったんだし、今日はハロウィンだろ？ って開き直ってスポンジ・ボブを纏いダウンタウン・ディズニーへと向かいました。
人目を気にしながらも開き直ったのでもう堂々としたものです。トラムに乗ってとりあえずディズニーランドに到着。そこからせっかくだからと記念撮影しようとディズニーランドのエントランスに向かって歩いていくと横切る大人や子供たちが「スポンジ・ボブ！ スポンジ・ボブ！」と僕を見て言い出すのです。
スポンジ・ボブ、大人気なんです。ダウンタウン・ディズニーを歩いていても、子供達の黄色い声があちらこちらから聞こえてくるし、写真やビデオにも撮られるしで、もうなんなでしょう、これほど注目を浴びるの初めてって感じなんです。スポンジ・ボブの仮装とディズニーという場所、大正解！ って変な満足感を感じてしまいました。
冷静に考えたらディズニーでスポンジ・ボブってキャラクター的にはありえないのですが、そこはハロウィン。着て来てよかったなと思いつつ我に返って周りを見渡すと結構面白い仮装をしている人たちがいました。
こちらはテトリス。ダンボールでうまいこと作っています。お腹の部分が出ていて、そこをちょこんとゴミ箱に乗せるとぴたりとはまっていたので面白かったですね。そのまま消滅しなくて良かったなと思っていると、
白雪姫が乳母車を押して横切っていきました。ディズニーといえばやはりこのような仮装がぴったり。と改めて思ったのですが、白雪姫って子供いたっけかな？ なんて悩んでいると、
ハロウィンらしい仮装のカップルを発見。ちょっとアダルトな感じがしていいですね。ゴーストをそれほど強調しておらず、それでいてなんかおしゃれ。女性は肌までペイントしているのかと思うほどの立派なタトゥーが入っていましたよ。
こちらは仮装した若者たちとそれを見に来た人との合同記念撮影。珍しい格好をした人は観に来た人たちに写真撮らせてとか、一緒に撮らせてといった感じで話しかけられ、なんかみんなハロウィンを楽しんでいるなって観ていてとても微笑ましかったです。
また土地柄といいますか、ロサンゼルス・ドジャーズの誰なんでしょう？ あまり詳しくないので分かりませんが、野球選手の仮装をしている人もいました。ハロウィンって要は何でもありなんですね。
しかし、これほどスポンジ・ボブが人気だったとは思いもよらず、来年もありかな？ なんて思うハロウィンの夜でした。初めての仮装、大成功って感じでこれまで拒否していたこのイベントこれから毎年の恒例行事になるのかなぁと思いつつ帰路に着きました。
今回のハロウィンでスポンジ・ボブが吸収したのは水分ではなく、たくさんの素敵な思い出でした……なんてな。