Hiroyuki Saito

Drive-Thru

インディカーのシーズンが終了しましたが、来月行われるALMSのレース、ロード・アトランタと最終戦ラグナ・セカを取材するため、まだアメリカにいます。カリフォルニアは相変わらず季節感というものがなく、日中は暑い日が続いていますが、なにやら日本は九州に台風が上陸し、大変なことになっているようですね。ちょうど来年の今週末がもてぎでのインディカー開催となっているだけに、そのときは台風がこないことを祈るばかりです。
さて、今回はちょっと変わったチェック・インがあり、アメリカだなぁと思ったホテルでの話です。それはミド−オハイオの取材で宿泊したホテルでした。
空港に到着後、レンタカーを借りて宿泊先のホテルに向かいました。国道沿いにあるのですが、ちょっと入り組んだところにあり、すぐ辿り着けないもどかしいホテルでした。“BAYMONT INN & SUITES”というそのホテルは、アメリカでも多くの店舗があり、結構名が通ったホテルでした。

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やっとメインの入り口を見つけたので早速、チェック・インしようと思い、車で向かったのですが、なにやらそのホテルのロビー玄関の雰囲気が通常のホテルと若干違うことに気づきました。大体のホテルは玄関に屋根があり、そこまで車で行って荷物を降ろすことができるようなつくりになっているのですが、付近には車を停めるスペースがあまりありません。
しょうがないので駐車場に車を停め、歩いてロビーに向かうとホテル名が書いてある青い看板に目が行き、文字を読んではっとしました。“ドライブ・スルー・チェック・イン”と書いてあるんですね。

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なに! ってな感じで、ホテルに向かっていた僕は車へと急転換しました。そのままホテルに入ってチェック・インしても良かったのですが、ホテルでドライブ・スルーをしたことがなかったし、せっかくあるんだから試してみようかと。

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車をそのエントランスと書いてある場所に入れると左手に窓があり、受付の女性がのしのしとやってきました。ガラス越しにマイクで話しかけてきます。「予約しているサイトウです」と話し出し、そこからは通常のチェック・イン作業が行われました。クレジット・カードを窓の下にある引き出しから渡し、部屋のカード・キーをもらって終了。車を乗ったまますべてが滞りなく済み、歩くことなく楽でした。気づかずにちょっと歩きましたけどね。
車社会のアメリカです。食事だって車に乗ったまま買うことができ、映画だってだだっ広い広場にいって車に乗ったまま観れちゃいます。ラスベガスでは教会にドライブ・スルーがあって結婚だってできるんですから。そんなアメリカですからホテルのチェック・インだって車に乗ったままできて当然なんだなって思う出来事でした。というか、単純にものぐさなんだな。