Hiroyuki Saito

帰国を実感するとき

日本からアメリカに帰ってきて早1週間。というより、日本に2週間ちょっと居たわけですが、あっという間でしたね。
今回、日本に帰国した11月15日の翌日にはトニー・カナーンがフォーミュラー・ニッポンに参戦するので鈴鹿に移動しました。バタバタと取材をして東京に戻り、2日間滞在すると来年からインディ・カー・ドライバーとなる武藤英紀選手が、21日にツインリンクもてぎでデモ走行をするので再び移動しました。
その2日後、本番となるホンダ・レーシング・サンクス・デイが23日に行われました。それらはUS-RACINGをご覧になっていただいた方には伝わっているかと思います。
サンクス・デイが行われた週末、年末年始をアメリカで過ごすことになったので急遽実家に帰省しました。月曜日には再び東京へもどり、これまで撮影した写真のデータのコピーなど日本でしなければならない仕事をこなしました。
そうこうしていると、1週間も瞬く間に過ぎます。もう明日にはアメリカに出発かぁ。ってな感じで渡米してきたわけです。
今回、日本には7ヶ月ぶりの帰国でしたが、成田に到着しても久しぶりの日本かぁという実感はそのときあまり感じませんでした。

画像

この仕事を始めた頃は久しぶりに帰国したという感覚が到着したときからありましたが、やはり日本とアメリカの往復を繰り返していると、ある程度の長期滞在でもそのような感覚は残念ながら薄れていきます。
それでも人それぞれ帰ってきたと実感するなんかしらのキーワードがあるとは思います。先輩はアメリカに帰ってきたとき、フリーウエイ沿いに連なる自動車ディーラーの看板を見ると帰ってきたなぁと実感するそうです。
僕の場合、帰国が決まるとアメリカにいるときに自分が日本に居るシーンを想像します。それは事務所で仕事をしているときや、外で何気なくタバコを吸っているところ、部屋でテレビを見ながらビールでも飲んでくつろいでいるときなど。
逆に日本に居るときはアメリカでの日常生活の場面ひとコマひとコマを想像するわけです。そして、その想像していたシーンに自分がいることを確認すると、帰ってきたんだなって思うんですね。
でも、やっと帰ってきたというよりは、帰ってきたことにやっと気づくといったほうがいいのかもしれません。「あ、いま日本(アメリカ)にいるな」って感じですね。
帰国に関して感覚のずれはありますが、やはりどっちにいても帰ってきて改めてよかったと思うときがもちろんあります。日本の場合は久し振りに味わう美味しい料理。アメリカの場合はやはりレースの撮影をしているときですね。
どちらにいても良さがあり、それに気づくときもまた自分の居場所を実感するときなんでしょうね。
次回の帰国でなにか改めて気づくことがあればまたお知らせしたいと思います。