Hiroyuki Saito

ま・いっかー!? 最終話 ありがとう

5月以来と久しぶりの“ま・いっかー!?”になりました。その後マイカーに乗るのを自粛していたのですが、車の保険の更新時期が近づいていました。
特に問題という問題もなく近所の買い物程度の走行には耐えていました。しかし、いつ壊れて止まってもおかしくない状況なのは、このコラムを読んでいただいている方々には十分伝わっていたかと思います。
迷いました。このままこの車を維持していくか、それとも保険の更新を期に売ってしまおうか・・・・・。

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売りました。
確かにいつ壊れるかはわかりません。明日なのか一週間後なのか一ヵ月後なのか、それとも1年後なのか・・・・・。1年後はないとしても近年の一般自動車に比べたら壊れる可能性はかなりの確立で高いはずです。というか、すでに壊れている部分が多すぎます。
そのときに掛かる修理代、そして今回の保険代の更新料を考えると金銭的にもかなりの余裕がないと厳しいという判断になりマイカーの維持を諦めざる終えなくなりました。
もう十分、元は取ったような気もしました。購入したのが確か2002年。あれから5年の歳月が流れ、これまでにお伝えしたこと以外でも、その間に十分すぎるほどのハプニングを体験しました。
例えばガソリンタンクからガソリンが少しずつ漏れていたことがありました。タンクを下ろしてみると、実はその亀裂、パテで埋めて修理してあったことが判明しました。
こういう大事な部分はそういう修理をせずに、タンクごと交換してよと思いましたが、そういう状況を知らないで買った僕の責任です。僕がタンクの交換をするハメになりました。
しぶしぶ新品のタンク交換となったわけですが、今度は走行していてもガソリンのメーターが一向にエンプティの方向に傾かないのです。せっかく新しいタンクに交換したのに、今度はタンクの中でガソリンの残量を計測する浮きが壊れていたんですね。
その修理は諦めました。またタンクを下ろしてその部品を注文するのも面倒だし修理代が掛かると思ったからです。とりあえず漏れてないんだからいいんじゃね? しかもハイブリット・カーもびっくりするガソリンが減らないドリーム・カーになったんだって冗談で言えるしな・・・・・って、良い方向に考えました。こういう中古車はポジティブ・シンキングが重要です。
給油のたびにマイレージをゼロに戻し、約230マイル走行したら給油という決まりごと自分でつくってこの2〜3年くらいは過ごしてきました。230マイルを過ぎるといつ止まるかわかんなくて結構ドキドキしながら運転していましたよ。
また、走行していて突然、エンジンルームから煙が出てきたこともありました。信号で停まるとボンネットと車体の隙間からまぁいい感じに白煙が出てくるんですね。
これはまずいと思いましたが、友達を家まで送っている途中だったので、とりあえず家まで送って煙の様子を見ながら自分の家に戻りました。
それもそれで今思うと凄いなと思いますが、もう夜も遅かったので、止まったら止まったで諦めようという気持ちの方が強かったんですね。まぁ、なんとか家までは無事付いたので翌日、気にせず購入したお店まで運転していきました。
そのときには煙も出てこなくて、あれ? みたいな感じだったですけど、事の成り行きをお店の人に話して見てもらうと良くここまで走って来れたねって感じで言われました。
実はラジエターに繋がっているホースに亀裂が入り、ラジエターオイルが漏れていたんですね。もうちょっとでエンジンが焼き付くところだったそうです。
自分のあまりにも無知なところを反省しましたが、ラッキーなことに亀裂が入っていた部分がホースの根元だったので、その根元の部分を切って付け直しただけで済みました。
今となってはいい思い出です・・・・・・。お金は掛かりましたがいい経験というかネタをマイカーは僕に与えてくれました。
改めて考えると走行中に問題が起こったことは一度もありませんでした。アメ車はエンジンが丈夫だから結構走るよってお店の人に言われたとおり、僕のマイカーは走り続けました。
でも、別れのときはやってきます。マイカーを処分してくれと購入したお店に乗っていって最後に荷物の整理をし、鍵を渡したときはやはりなんともいえない寂しさを感じました。
なんでも面倒や手間が掛かった方が愛着はわきますからね。帰り際、お店のパーキングに駐車されたマイカーをじっと見つめてその場を去る心境は、まるで今まで飼っていたペットを止むを得ない事情でその場に残して引っ越すような気持ちでした。大げさではありますが・・・・・・。
もう、マイカーはあるお店に買い取られ、新たなオーナーのもとへ旅立つ準備をしています。
購入した人に僕が経験したことが繰り返されないことを祈りますが、それでもいいオーナーに購入されればいいなぁと思います。多分、故障しますから。

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この街のどこかで走っている姿を再び見かけることが出来ればいいなと思う今日この頃です・・・・・・。