Hiroyuki Saito

@バンコク・カフェ&バー

話はオーストラリア出発日まで遡ります。出発当日、成田からバンコクに出発する飛行機が遅れた為、到着は午前12時30分でした。それからホテルに移動して落ち着いたのが午前1時30分。もうへとへとでベットに倒れこみました。翌日、お昼にチェック・アウトし、空港に向かいました。
日本以外のアジアにいったことがこれまでなかったので、初めてのタイってどんなところかと思ったのですが、そんな情緒も感じる暇もなく、乱暴に走るタクシーの窓から街の景色が慌しく流れている間に空港に到着しました。せめてタイ料理でも食べようかと思い、空港内でそれらしいレストランを探します。すると、“@バンコク・カフェ&バー”っていう店を発見しました。

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このスワンナブーム空港(新バンコク国際空港)、最近できたらしく、空港自体のデザインも斬新ですが、まだ工事しているところもあって、空港内部の案内が分りづらいんですね。いろいろ探し回ったのですが、この“@バンコク・カフェ&バー”くらいしかタイ料理と感じさせるお店がありませんでした。
しかし、見た目は悪くなく、近代的な内装でちょっとお洒落です。名前の前に“@”って入るとこも最近っぽいじゃありませんか。まぁ、だいたいにして空港にあるレストランの料理にはあまり期待できませんが意を決し、店内に入りました。
とりあえずタイビールを頼み、何を食べようかとメニューとにらめっこです。タイ料理はアメリカで食べたことがありますが、あまり印象がないので何がうまいか覚えていません。素直にお店の人に何がお勧めなのか聞いてみました。
そしたらチキン・グリーン・カリーを薦めてくれたんですねぇ。カレーかと。タイってカレーが有名だっけかなぁ? なんて思い、他のメニューに気持ちがぐらついたのですが、やはりちょっとかわいいウエイトレスのお勧めは食べなくちゃなって、気持ちを改めて頼んでみました。

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ライスと具沢山のスープみたいなものが目の前に置かれました。想像していたカレーとはなんか違います。味を確かめてみようと、ちょっとカレーをスプーンですくって舐めてみたんですが、これがびっくりしました。あまりの辛さに・・・・。
異国の雰囲気が頼ませたんでしょうね。アメリカのタイ料理屋で経験しているのにすっかり忘れていました。タイ料理ってトムヤムクン(めっちゃ辛いスープ)をはじめ、辛い料理が多いってことを。しかも俺、辛いのだめだし・・・・。初めてタイに来たことで自分のことを見失っていたんでしょうね。
もう、一気に食べないとだめだと判断して急いで食べようとするんですが、一口ごとに痛さを伴う辛さを感じ、全然減ってくれません。なんとか食べ終わったころに、やっと自分を取り戻した感じがしましたよ。
辛いの好きな人にはなんでもない辛さかもしれませんが、カリーと呼ばれるこの手のカレーはちょっと嫌いになりました。唇、舌、喉に辛さを残しつつ、シンガポールに向う飛行機に乗り込みました。グリーン・カリーはもう頼みませんよ・・・・。