Hiroyuki Saito

サーファーズ・パラダイスまでの道程

3年振りにオーストラリア、サーファーズ・パラダイスで行われるチャンプ・カーの取材に来ました。そのときはこの場所でトレイシーがチャンピオンを決めたのですが、今回はブルデイがここで3年連続チャンピオンを獲得しようとしています。あのときの感動を再びと、期待を込めての取材です。オーストラリアなまりの英語が飛び交う中、いまメディアセンターでこれを書いていますよ。

画像

さて、無事に到着したのですが、ここまでの旅程がハードでした。17日の夜、成田からタイへ飛び、乗り継ぎの都合でタイにて一泊。翌日の夕方、タイからシンガポールを経由して今朝オーストラリアのブリスベンに到着しました。トータルで約17時間の飛行時間でした。2ヵ国も通過してオーストラリアに着たの初めてです。まぁ普通はしないと思いますが・・・・。ブリスベン空港から約1時間バスに乗り終点サーファーズ・パラダイスに到着。もう、お尻が痛くてしょうがないです。はい。
もちろん、このような旅程になった理由があります。単純に成田からオーストラリアのブリスベンに飛べばいいのですが、JALかカンタス航空といった航空会社しか直行便がないんですね。多分。3年前までは利用していましたが、マイルがたまらないし、これらの航空会社は機内への荷物の持ち込み制限が厳しいのです。大事なことですけどね。でも、仕事で移動しなければならない立場としては、カメラ機材やコンピューターなどはチェック・インせず、できる限り機内に持ち込みたいですから。チェック・インで預けて壊れたり、盗まれたりしたら仕事になりません。
そのようなことも含め、何かいい方法はないかと考えた結果、ユナイテッド航空のマイル特典旅行を使ってタイまでの航空券を手配し、タイからブリスベンまでのチケットを購入することにしたんです。通して買うとメチャクチャ高いのですが、分けて買うと安く済んだりするんですね。その結果、成田から直行便のチケットより安い値段で購入することができました。しかもスターアライアンスと呼ばれるエアライン・ネットワークの航空会社を利用したのでマイルも加算されます。
成田からタイまではユナイテッド航空、タイからシンガポール、ブリスベンの移動にはシンガポール航空を利用したのですが、機内持ち込みの制限もそれほどうるさくなく、キャリーケースとデイバックを無事に持ち込むことができました。これはうれしいです。なぜかというと、何年か前、オーストラリアに行くときに某航空会社のチェックインで、キャリー・ケースの重さまで測られました。カメラやレンズが結構入っているので、その航空会社の機内持ち込みができる重量をオーバーしていたんですね。
大事なカメラとレンズを取り出して、キャリーケースだけチェックイン。機材はそのまま機内に持ち込みました。かなり怪しかったですよ。飛行機の中に入ると、あんな大きなレンズ持って何撮りにいくんだべ? ってな感じの目で見られますからね。確かに航空会社が決めた規則は守らなければいけませんから、しょうがないですけどね。なので、それ以来オーストラリアに行くときは、その航空会社はできるだけ利用しないようにするか、もしくはキャリーケースを持たず、最小限の機材だけカメラバックに入れて持っていこうと決めたんです。
このような経験から今回はこのような乗り継ぎの多いフライトになりましたが、サーファーズ・パラダイスに着いてみれば、直行便とあまりかわらないかなって気もしてきました。なんだか、飛行機乗りすぎで感覚が麻痺しちゃっているのかもしれないけど。でも、尾骶骨の痛さがやっぱり長かったなぁって思わせますね。痔にならないことを願います・・・・。
なんて、書いていましたが、もっとツワモノがいました。隣の席で仕事しているメキシカンのライターは、メキシコのモンテレイから来たそうです。モンテレイ→メキシコ・シティ→ロサンゼルス→シドニー→ブリスベン。合計飛行時間は約22時間だそうです。しかもロサンゼルスからシドニーまでの15時間、エコノミークラスの3列シートの真ん中だったそうです・・・・。よくよく考えたら、日本からの方が近いですからね。オーストラリア。僕なんかのサーファーズ・パラダイスまでの旅程は、アメリカ方面から来る人たちに比べたらまだまだカワイイほうでした。