Hiroyuki Saito

山火事

先週行われたインディ・カーの第13戦インフィネオン・レースウエイに車で行きました。カリフォルニア州内での移動ですが、出発地点となるトーランスという街から約6時間30分もかかるロング・ドライブです。
ロサンゼルス空港からサンフランシスコ空港まで約1時間30分のフライトなので、飛行機で行くのが楽ではあります。しかし、搭乗時間の2時間前に家を出発し、飛行機に乗って到着してからレンタカーを借り、ホテルまでたどり着く合計時間は約5時間。車で行くと1時間30分くらい長くかかってしまいますが、それほど変わらないのですね。
そう考えると、車で行った方が荷物のなくなったりする心配やチェックイン、セキュリティ・チェックの煩わしさがないし、ドア・トゥ・ドアで家からホテルまでいける方がいいかなと思うのですね。毎年、飛行機で行くか車で行くか悩むところなんですけどね。
結局、今回は車で行くことにしました。運転していて3〜4年前までチャンプ・カーがラグナ・セカでレースを行っていたときを思い出しましたね。ラグナ・セカにもよく車でいきました。マツダ・レースウエイ・ラグナ・セカは、サンフランシスコから約1時間30分南下したところのモンテレーという街にあります。ロサンゼルス方面から行くと、6時間くらいでしょうか。パシフィック・コースト・ハイウエイと呼ばれる1号線を通って海岸沿いに北上するのも景色が綺麗なのでお勧めです。

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まぁ、一度いけば僕的には十分なので、ましてやひとりではそんな遠回りして行く気力もなく、迷わずインターステート・ハイウエイの5号線を北上します。でも、これがつまらない道なんですね・・・・。ロサンゼルスから車で約2時間走り、山を越えるとただただひたすら真っ直ぐな道なんです。アメリカの車にクルーズ・コントロールが必要なことを実感しますね。
ぼーと運転し、景色を見ていると黄金色の山々に黒い部分が増えてきます。山火事で燃えた部分なんですね。カリフォルニアは気候的に乾燥しており、ちょっとしたきっかけで山が燃えるんです。まぁ、山といっても木々はそれほどなく、草が生えている草原だけの山なので、燃え盛るようなイメージはありませんが、そのかわり燃え出したら広範囲に広がります。

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ハイウエイ沿いまで燃えているところも多く、燃えるものがなくなって消えたという様な感じがします。山に道があると、その道なりに燃えていて反対側は燃えなかったという感じですかね。たまに黒焦げの山の中に家なんかもあるのですが、よく燃えなかったなぁと感心しながら見ていました。持ち主にしては気が気でなかったでしょうね。
そんな山々をやり過ごして、無事サンフランシスコに到着。週末の取材を終えて帰ることになりました。また、ひたすら真っ直ぐの道を運転します。丸焦げの山々を横目に見つつロサンゼルスまであと100マイルくらいになったところでしょうか。前方の遠くの山で煙がもくもくと立ちのぼっているのです・・・・。

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サンタ・クラリータという街の方角ですね。僕が走行しているハイウエイ沿いではなさそうなので、対岸の火事状態ですが、実際に山が燃えているのは始めて見ましたよ。現場はさぞ大変なんだろうと思いました。
今回の出火原因は分りませんが、以前、聞いた話だと子供達が花火をいたずらして山火事に広がったこともあるそうです。また、タバコのポイ捨てからも広がるようですね。あとは自然発火だと聞きました。ほんとに暑いですからね。

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そういえば2003年にカリフォルニア州フォンタナのカリフォルニア・スピードウエイで開催される予定だったチャンプ・カーの最終戦は、スピードウエイ周辺で山火事が発生して開催が中止になりましたからね。カリフォルニアには台風などの災害はありませんが、山火事には十分注意しないといけません。
ちなみに今回の走行距離は約1200マイルでした。本州の長さが約1800キロとすると、青森県から山口県まで走行したことになるんですね。そう考えるとかなり走ったような気がします。カリフォルニア州、広過ぎですな。あと、山燃え過ぎ・・・・。