Hiroyuki Saito

雨に翻弄されたミシガン

リッチモンドはなんとか雨が降らずに決勝のレースが予定時間通りにスタートしましたが、ミシガンはそうはいきませんでした。雨雲が確実にミシガン・インターナショナル・スピードウエイに近づいていたのです。

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現場では朝から天気の話題となり、weather.comで雨雲の動きをでチェックします。何度見てもレースのスタート時間となる3時30分には大きな雨雲がこの付近の上空にたどり着くのです・・・・。お昼ごろになると間違いなく今日のレースは中止になるだろうと関係者は予想をしました。
メディアセンターのタイミングモニターでも天気予報番組で雲の動きを映し出しています。気の早い人たちはもう帰り支度を始めています。今日、レースができなかったら僕達もフライトの変更を始め、ホテル、レンタカーの延長をしなければなりません。午後2時を回ると、どんよりした雲が上空を覆い始め、風が強くなり始めます。そして午後2時30分にはとうとう雨が降り始めました・・・・。

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的中して欲しくない予報ほど、やはり当たるんですね。雨が降り出してしまったらもう、止むのを待つしかありません。こんなときはどうしようもないので、ただひたすら待つことになります。
テレビの放送はスタートしていますので、ドライバーのインタビューなどをして放送局側は時間をもたせなければいけません。松浦選手もチームメイトのシャープとインタビューを受けていましたよ。

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フェルナンデス・レーシングを応援するファンが作ってきた帽子?をピットレポーターがつけてインタビューしていました。

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その後、両ドライバーが製作者のファンを囲んで記念撮影。いい思い出になったでしょうね。
雨は始めの方こそ勢いよく降りましたが次第に弱くなり、結局、1時間くらいで止んだのです。その頃になると、路面が乾き6時までにレースをスタートすることができれば今日中に行うというアナウンスが流れました。
雨雲はもうしばらく来ないことを予測しての判断です。でも、午後6時からスタートするレースっていうのもあまりないのでどうなのかと思いましたが、今日中に行われることが大事です。結局、天気も回復し、午後6時14分にレースはスタートしました。デイレースじゃなくてトワイライトレースになりましたが・・・・。
レースがスタートしたので、これまで心配していたフライトや宿の手配も変更せずに済みほっとしましたね。すでに変更していた人もいましたが。今回は非常に微妙な判断でした。
そもそも午後3時30分以降からスタートするというレースが今年は多いんですね。
アメリカ西海岸の時間に合わせると時差の関係で午後12時30分からスタートすることになります。テレビの放映時間を西海岸に合わせるとそうなるんですね。一番大事なのはやはりきてくれている観客の皆さんと、視聴者の皆さんなので、このような時間帯のスタートはファンの人たちにはいいことですね。
でも、開催時間が遅めだと朝少しはゆっくりできますが、メディアの僕達にとっては仕事の終わる時間が単純に遅くなるので、ちょっとつらいです。今回もレースが終わったのが午後8時30分ごろで、とりあえず、メディアセンターを出たのが午前12時近かったですから。
ミシガン・インターナショナル・スピードウエイは、周りに宿泊施設があまりなく、車で50分から1時間ほどドライブしなければホテルがない場所にあります。帰りの運転も眠くてつらかったですね。
ここは田舎道なので鹿の標識があります。少し警戒していたんですね。リッチモンドのこともありましたから。そしたら案の定、鹿の親子がまさに今から道路を横切りますよといった感じで反対車線の道路わきでスタンバイしていましたよ。
先週、ロード・アメリカで行われたチャンプ・カーの合同テストで、ダ・マッタが鹿と激突し、いまだ意識が回復していない状況です。アメリカでの鹿による交通事故の被害は結構深刻です。人間が自分達の都合で道路を作ったものですから、それなりの責任を負うことは否めません。
ダ・マッタに関しては、ロード・アメリカの対策ができていなかったということになるのででしょうか。運が悪かったといってもそれ以前にできる対策はあったと思います。

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ワトキンス・グレンにも鹿が出没し、セッションが中断しました。滅多にこのような話は聞きませんが、今後はコースの外周にネットを張るなどといった対策が緊急に必要となるでしょう。人はもちろん鹿の命も関わってくるのですから。
なにはともあれ、ダ・マッタの意識が一日でも早く戻ってほしいです。そして早期回復を祈らずにはいられません。