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フランク・ペレラとコンクエスト・レーシングがセブリングのオープン・テストで最速タイムを記録

<Champ Car World Series>
セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたテストの初日、二日目の結果を見る限り、多くの人がチャンプ・カー・ワールド・シリーズ最初のプレ-シーズン・オープン・テストは、タイム・チャートのトップにフランクという名前を見るだけで終わってしまうことを予想していた。だが、ラスト・ネームがペレラということを予想できた人はいただろうか。
クーパー・タイヤ・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・アトランティック・チャンピオンシップ・パワード・バイ・マツダ出身のフランク・ペレラは、#24のコンクエスト・レーシングをドライブし、49秒806をマーク。三日間にわたるテストの総合トップに立つと同時に、コンクエスト・レーシングのスピードを見せつけ、シーズン開幕に向けて力強さを示した。

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“僕たちは良い仕事が出来たと思うよ”と語るペレラ。“セッションごとにだんだん速くなっていく感じだったね。僕たちはレース・ウィークエンドに起こる全ての変化に備えて多くのことをテストし、そのどれもが上手くいったんだ。すでに僕たちはトップのドライバーたちと戦う準備が出来ているよ”
“大物ルーキー”と言われているペレラは、ニューマン/ハース/ラニガン・レーシングの二年生ドライバーであるグラハム・レイホールを、0.144秒上回った。過去2シーズンのアトランティック・シリーズ2位の二人だけが、50秒台を切るタイムを記録している。
3位でテストを終えたのは、PKVレーシングを駆るアレックス・タグリアーニだった。タグリアーニは期待通りこのテストで彼のパフォーマンスを発揮し、50秒173という速いタイムを記録。自らの去就についても語り、今シーズンのPKVレーシング入りが可能になるかもしれないという。
“PKVレーシングでのテストにはとても満足しているよ”と答えるタグリアーニ。“ドライバー全員の夢は、このようなプロフェッショナルなチームと一緒に仕事をすることなんだ。以前にも言ったと思うけど、このチームはチャンピオンシップを争うことが出来るチームさ。この経験はほんとうに良いものだったし、一緒に仕事をしたオリオール(セルビア)もすばらしいね。僕たちが速く走れたことで、チームも喜んでくれたよ。今回のテストでは何の問題も発生しなかった。今僕たちが必要としていることは一歩でも前に進むことだから、出来ればこのラインナップに入りたい。そうなればきっと僕のキャリアにとってのターニング・ポイントになるはずさ”
PKVレーシングのセルビアは50秒178のタイムをマークし、総合4位でテストを終了した。
“かなり嬉しいね。このチームを大きく印象付けることができたよ”と言うセルビア。“僕たちはメキシコの最終戦を戦ったけど、あの時も確かに良いマシンだったね。彼らは冬の間ずっと一生懸命働いていて、彼らがやってきたことの全てが新しいことだった。彼らが以前よりも成長しているから、僕もほんとうに嬉しいよ。今日のコンディションは今シーズンのためになるようなことが無かったから、僕たちはほとんどセットアップには集中しなかったんだ。それよりも色々なことを試して、何が僕たちに必要なのかをテストしたかった。それとここにいるアレックスとデータを比較できたとことも良かったね”

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ニューマン/ハース/ラニガン・レーシングのジャスティン・ウイルソンは50秒207の5位に入り、最初の二日間トップに立っていたフォーサイス/ペティットのフランク・モンタニーとの差はわずか0.002秒。モンタニーは最終セッションで自己ベスト・タイムを更新できなかった唯一のドライバーだった。
総合タイムで7位を記録したデイル・コイン・レーシングのブルーノ・ジュンケイラ曰く、“良くなっているよ。オフシーズンのあとこのマシンに戻って来ることができてとても良かった。僕たちは今シーズンのストリート・コースに向けて、マシンのあらゆる面を進化させるべく、多くの新しい素材を試していた。結果は上々だよ”
また、パシフィック・コースト・モータースポーツも安定したペースでテストをこなし、アレックス・フィギは総合8位のタイムを記録、デイビッド・マルチネスは12位でテストを終えた。コンクエスト・レーシングで走るシモン・パジノウは9位。ロケットスポーツのエンリケ・ベルノルディは10位となった。
チャンプ・カー・ワールド・シリーズのプレ-シーズン・テストは、3月13日、14日のマツダ・スピードウェイ・ラグナ・セカへと続く。

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■セブリング・オープン・テスト三日間総合結果
1-フランク・ペレラ #24コンクエスト・レーシング 49.806秒 120.636mph 205周
2-グラハム・レイホール #2ニューマン/ハース/ラニガン・レーシング 49.950秒 120.288mph 238周
3-アレックス・タグリアーニ #21PKVレーシング 50.173秒 119.754mph