CHAMP CAR

大荒れの予選初日はウィル・パワーの暫定ポールで幕を閉じる

<Champ Car World Series>
不吉な幕開けとなった後のゾルダー・サーキットで、チャンプ・カーはベルギー人ファンの喝采を浴びることになり、3人のドライバーが暫定ポールとフロント・ロー・スタート獲得をかけたバトルを演じるエキサイティングな予選となった。チェッカード・フラッグが振られると同時に、チーム・オーストラリアのウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)のポールが確定。パワーは2.492マイルのロード・コースを1分13秒810で駆け抜けた。
今日、異なるスタートを切ったのはベルギー人ドライバーであるヤン・ヘイレン(#34グラフィプリント・コスワース/DP01/ブリヂストン)。ヘイレンは今朝のプラクティス・セッションの1周目に、ジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)と、ダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)とのアクシデントに巻き込まれてしまった。チャンプ・カーのオフィシャルは、クラークがアクシデントによってヘイレンのマシンに大きなダメージを与えたとして、彼を出場停止処分にした。ヘイレンのコンクエスト・チームは今日の予選までにマシンの修復が間に合わなかった。ヘイレンは明日トラックに復帰し、地元ファンを沸かせることだろう。
今日は他のベネルクス出身ドライバーにも問題が発生し、オランダ人のロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)が、予選直前のプラクティス・セッション中にエンジン・トラブルに見舞われた。ヘイレン同様ドーンボスも予選セッションに参加できなかったが、明日は走る予定だ。
二人のフランス人、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が2位と3位に入った。ブルデイは2回のスティント両方でブリヂストン・ブラック・タイヤを選択し、明日の最終予選のためにおそらく速く走れるであろうブリヂストン・レッド・タイヤを温存した。
4番目に速いタイムを記録したのは、18歳のアメリカ人であるグラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)。レイホールは1分14秒224のベスト・タイムで周回し、5位に入ったデイル・コイン・レーシングのブルーノ・ジュンケイラの前に出た。
3人のヨーロッパ出身者がタイム・シートの続きを埋め、フランス人のトリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が6位、スペイン人のオリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、スイス人のニール・ジャニ(#21レッド-ブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)が、7位と8位に入った。
カナダ人のポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、アレックス・タグリアーニ(#8ロケットスポーツ・コスワース/DP01/ブリヂストン)がその後に続き、ここまでがトップ10となる。
チャンプ・カー・グランプリ・オブ・ベルギーの最終予選は、土曜日の現地時間の午後2時(アメリカ東部時間午前8時30分)に行われ、レースは8月26日日曜日、現地時間午後2時(東部時間午前8時)に開始予定。日曜日のレースの模様は、アメリカではESPNクラシック、ヨーロッパではユーロスポーツ2で生中継を見ることが出来る。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
ウィル・パワー:「ポイントが獲れてほんとうによかったよ。今日の予選でフロント・ローを確定できたのはベストなことで、明日のセッションはレースに向けたファイン・チューニングに集中できるね」
セバスチャン・ブルデイ:「以前ここでレースをしたことがあるドライバーがいる中で、初めてここへ来たマクドナルド・チームはよくやったと思うよ。僕たちはチャンピオンシップを獲得するにはもう勝つ必要がなく、ただトップに近い位置をキープできれば良いんだ」
シモン・パジノウ:「ゾルダーに戻ってこれてうれしいよ。トラックが再舗装されてとてもグリップがあり、僕の好みのサーキットであるのは確かだね。今朝はバランスとトラクションを確かめる作業をし、予選に向けた良いセット・アップが見つかったんだ」