CHAMP CAR

セバスチャン・ブルデイが圧倒的な速さを見せた週末を勝利で締めくくる

<Champ Car World Series>
セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、表彰台の頂点に立つことを除いて、エルクハート・レイクのロード・アメリカでできるすべてのことをやり遂げてきた。このフランス人は4.048マイル・サーキットに出場した3回のレースで、いずれもフロント・ローからスタートし、表彰台を獲得しているが、様々な事情から優勝を手にしたことがなかった。しかし、今週末のチャンプ・カー・ジェネラック・グランプリ・オブ・ロード・アメリカですべてが変わり、ブルデイは53周中レースの51周をリードした上、ファステスト・ラップまで記録。10秒近い大差をつけて優勝した。
以前、ブルデイがロード・アメリカで見せた走りのように、彼は週末を通して圧倒的な速さを見せ、2回あった予選セッションの両方を1秒以上の差をつけて突破する。レース序盤は予選よりも接近した戦いとなり、ロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)が、最初の燃料補給までフランス人のブルデイの背後にぴたりとつけていた。ドーンボスは24周目までブルデイの後ろを走るものの、ターン3で大回りになってしまい、グラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)が2番手に浮上する。次の周にオランダ人のドーンボスはターン5の入り口で、ミナルディ・チームUSAのチームメイトであるダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)にオーバーテイクされ、二人は接触。ドーンボスはフロント・ウイングにダメージを受け、修復のために長い間ピット・レーンに留まることを強いられた。

クラークは唯一のフル・コース・コーション中にピット・インしたため、徐々にトップ4へ駆け上がっていった。“スピーディ”ダンは2周目にピット・インし、12番手でコースに復帰。それから13周後、この若いイギリス人はレース・リーダーとなり、通常のピット・ストップへ向かう。クラークは3番手でコースへ戻ると、最後のピット・ストップでは2番手のレイホールまでかわし、キャリア・ベストとなる2位でフィニッシュした。
18歳のレイホールは3位を守り抜き、今シーズン3回目の表彰台を獲得する。このアメリカ人のすぐ後ろでフィニッシュしたのは、14番グリッドからスタートしたオリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)。10ポジションも上げたセルビアは、レース中誰よりも順位を上げたことでボーナス・ポイントを手に入れた。
5位でレースを終えたアレックス・タグリアーニ(#8LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)は、2004年にキャリア唯一の勝利をここで挙げている。タグリアーニは6番手からスタートし、レース序盤に4番手へ浮上するものの、セルビアがピット・タイミングを延ばすことでカナダ人のタグリアーニをかわした。ベルギー人ドライバーのヤン・ヘイレン(#3グラフィプリント・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、シーズン・ベストの6位でフィニッシュし、ホーム・レースに向けて弾みをつけることが出来た。また、コンクエスト・レーシング・チームは3戦連続のトップ10入りをマークした。
ルーキーのトリスタン・ゴメンディー(#22ペイ・バイ・タッチ/メガ・スピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は7位でフィニッシュし、ジャスティン・ウィルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)が8位。9位に入ったブルノー・ジュンケイラ(#19サニーズ・BBQ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、ジャンプ・スタートのドライブ・スルー・ペナルティを克服してトップ10に入った。スイス人ドライバーのニール・ジャニ(#21レッドブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、10位でレースを終えている。
チャンプ・カー・ワールド・シリーズはベルギーのゾルダーとオランダのアッセンの2連戦を前に、束の間のヨーロッパ・バカンスに入った。チャンプ・カー・グランプリ・オブ・ベルギーは8月24日〜26日、バヴァリア・チャンプ・カー・グランプリ・オブ・オランダ・プレゼンテッド・バイ・アウディ、ガント、ハーツ、ホフ・ヴァン・サクセン、パイオニア・アンド・ジャンボは8月31日〜9月2日に開催され、この2戦の模様はESPNクラッシックでアメリカ東部時間午後1時から録画放送される。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「今シーズンのベスト・レースといえるね。マクドナルドのマシンは最初から最後まですばらしかったよ。チームとして最高の優勝だね」
ダン・クラーク:「2位でフィニッシュできてほんとうに嬉しいよ。キャリア・ベストなんだからね。ロード・アメリカはドライバーにとって最高のレーシング・サーキットだから、こんな素晴らしいコースで良いレースができて良かったよ」
グラハム・レイホール:「メディ|ゾーン・チームにとってすごく良い一日だったよ。確かに今日はペースが速かったし、もし最後のスティントで燃料をセーブしなければ、もっと良いところでフィニッシュできたかもしれないね。セバスチャンに追いつけたかどうかは分からないけど、絶対にダンと戦えたと思う。このチームはどんどん進歩しているから、シーズンの後半はさらに良い結果を残せると確信しているよ」