CHAMP CAR

セバスチャン・ブルデイがトロントの暫定ポール・ポジションを獲得

<Champ Car World Series>
夏の暑さが増すように、チャンプ・カー・ワールド・シリーズのタイトル争いも、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・コスワース/DP01/ブリヂストン)の間で、デッド・ヒートが繰り広げられている。今日の予選セッションを終え、ブルデイがほんのわずかドーンボスを引き離し、スティールバック・グランプリ・オブ・トロントの開催場所である、エギジビション・プレイスの1.755マイル特設サーキットで、最速タイムをマークした。このフランス人は暫定ポール・ポジションによって、チャンピオンシップ・ポイントを獲得すると同時に、日曜日のフロント・ロー・スタートのポジションを確保した。
最終ラップで58秒783の最速タイムを記録したブルデイは、オリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)に辛勝し、セルビアは58秒801のベスト・タイムで2位に入った。セルビアにとって今シーズン・ベストの予選となり、このスペイン人は今日のパフォーマンスが続けば、明日の予選セッションでフロント・ロー・スタートを得ることができるかもしれない。
ジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)は、59秒099のベスト・タイムで走りきり、このセッションで3位に入った。ウイルソンはセッション終盤にタイム更新も見えていたが、たった1回のオーバー・ドライビングによって、このイギリス人はターン8でスピンを喫し、暫定ポールのチャンスを逸してしまった。
ミナルディ・チームUSAの二人のドライバーは、タイム・シートでトップ3の後にラインナップされ、ドーンボスが4位に滑り込み、“スピーディ”ダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は5位。ルーキーのシモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、セッションの中盤にトップを2〜3分ほど守った後、6位でこの日を終えた。
カナダ人のポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、地元ファンの前で7位に入り、ルーキーのグラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)は8位となった。デイル・コイン・レーシングのキャサリン・レッグ(#11デイル・コイン・レーシング・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ブルーノ・ジュンケイラ(#19サニーズBBQコスワース/DP01/ブリヂストン)がその後に続き、ここまでがトップ10。ブルーノ・ジュンケイラはチェッカー・フラッグが振られた後、無意味な損傷をマシンに与え、ターン8立ち上がりのウォールにタイヤを接触させた。
チーム・オーストラリアのウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、先週のポールシッターであるトリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、二人ともセッション中にレッド・フラッグを出してしまった。パワーはマシンがターン1でストップしたために赤色の旗が振られ、ゴメンディはターン5でスピンを喫してセッションを中断させた。二人のドライバーは最速ラップを剥奪されるペナルティを受け、ゴメンディが11位、パワーは17位のオーダーになった。
スティールバック・グランプリ・オブ・トロントの最終予選は、アメリカ東部時間午後1時15分に開始となる。エギジビション・プレイス特設サーキットでのレースは、7月8日の日曜日、東部時間午後1時に予定され、その模様がアメリカではESPN、カナダではグローバルによって生中継される。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ: 「僕だけかもしれないけど、今日はすごく滑りやすかったよ。さっきもジャスティンとその話をしていたんだ。テール・スライドのオン・パレードのようだった。すごく楽しかったけど、確かにウォールに囲まれている中で滑り始めたらかなり恐いよね。ウォールに触れるのと突っ込むこととの間には、ほんの少しの差しかないんだ。今日はなんとか突っ込まずに済んだよ。明日に向けて幾つか進歩する必要があるね」
オリオール・セルビア: 「セバスチャンに0.02秒差で負けるなんて、いつもイライラするよ。でも、正直に言うと、トップ3に入れたことはとても嬉しいんだ。久々だからね。ここ数戦はスピードがなかった。フォーサイスのような名門チームにいながら、速く走れないというのはとてもストレスが溜まるよ」
ジャスティン・ウイルソン: 「今日の予選セッションと今朝のプラクティスで色々進歩できたのは嬉しいね。CDWのマシンはかなり良い感触だったし、ポールを獲るチャンスもあったと思うよ。でもセルビアと同じように、渋滞につかまってしまって良い走りをまとめることができなかったんだ」