CHAMP CAR

セバスチャン・ブルデイがクリーブランドの暫定ポール・ポジションを奪取

<Champ Car World Series>
クリーブランドのバークレイク・フロント空港は、チャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランド・プレゼンテッド・バイ・ラサール・バンクのレース・トラックへと変貌し、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、ジェット戦闘機のパイロットのように2.106マイルの仮設サーキットを駆け抜け、56秒961を記録。3度のシリーズ・チャンピオンであるブルデイが、アタックに出た7周目のラップで暫定ポールを手に入れ、フロント・ロー・スタートのポジションを確保した。
チーム・オーストラリアの波に乗る二人、ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、2位と3位を獲得。パワーはエリー湖岸の仮設サーキットを57秒301で走り、パジノウはパワーに肉薄する57秒338を記録した。パワーは13周目にベストラップをマークする一方、パジノウはブリヂストン・オルタネート・タイヤを装着して2回目のアタックを試みたが、“レッド・タイヤ”でタイムアップすることができなかった。そのため、パジノウはチームが今日学んだことを明日の予選セッションにいかすことを期待している。
ジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)は、57秒427のタイムで4位。ウイルソンと彼のCDWのマシンは、前戦のポートランドでポールからスタートしている。彼のRスポーツのチームメイトであるアレックス・タグリアーニ(#8LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)は、57秒652で6位となった。
Rスポーツの2台に割って入ったのは、PKVレーシングのルーキーであるニール・ヤニ(#21レッド・ブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)。彼はすべてのセッションでタイム・シートのトップに迫り、5位のタイムとなる57秒535で初日の予選を終えた。
このセッションで7位のタイムを記録したのは、グラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)。オハイオ州コロンバス出身のレイホールは、彼の父親でチャンプ・カーのタイトルを三度獲得したボビー・レイホールと同じ道を辿ろうとしている。ボビーはチャンプ・カー初勝利を1982年に初開催となったグランプリ・オブ・クリーブランドで飾った。
フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングのオリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、それぞれ8位と10位。目覚しい活躍を見せているルーキーのロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、9位のポジションに入った。
金曜日の予選は白熱した接近戦となり、がわずか1.5秒以内に2位から11位までのドライバーがひしめき合うことになった。
チャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランド・プレゼンテッド・バイ・ラサール・バンクの最終予選は、土曜日のアメリカ東部時間午後2時に開始。決勝レースは6月24日、日曜日の東部時間午後1時に予定され、CBSスポーツの生中継を見ることが出来る。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
シモン・パジノウ: 「アトランティックに乗っていたから、今朝まではこのコースをよく知っていると思ったけど、チャンプ・カーで走ると予想していたよりかなり狭く感じるんだ。全部のコーナーがとても速く出てくるように見えるから、参考にしている場所やブレーキ・ポイントを見直してみたよ。8周目からはスピードを取り戻して、トップ5のタイムを記録することができたね。今日の調子はかなり良かったから、明日が来るのを待ちきれないよ」
ウィル・パワー: 「コースのグリップが良くなるにつれて、アンダーステア気味になってしまったんだ。最初のアタックはあまりよくなかったよ。このコースは幅がすごく広いから、プッシュし過ぎてしまうようだね。1ラップをうまくまとめれば良いわけだけど、2回目のアタックにそれが何とかできたんじゃないかな。いずれにしろ、頭の中でもう少し作戦をはっきりさせないといけないみたいだね」
セバスチャン・ブルデイ:「最後尾より、フロント・ローでスタートしたほうが良いよね。どうなるかわからないけど。マクドナルド・チームは素晴らしい仕事をしてくれたよ。マシンもかなり良かった。2回目は、渋滞が多くて好きなラインでコースを走れなかったからかなり難しかったんだ。前に遅い車が走っていて、ヨーヨーみたいに近づいたり離れたりしながら走っていたね。速いラップを連続で走れないのは苦しいよ。良いリズムに乗ってどんどんスピードを上げていきたいからね。最後までポジションを守れたのは幸運だよ。良い週末になりそうな気がするね」