CHAMP CAR

ウィル・パワーがライバルを完全に封じ込め、2007年チャンプ・カー・ワールド・シリーズの開幕戦ラスベガスのポールを奪取

<Champ Car World Series>
伝説的なメジャー・リーグ投手のひとりであるサッチェル・ペイジの人生訓のフレーズに、「振り返るな。追いつかれるぞ」というのがある。
この言葉は、ここ数年チャンプ・カー・ワールド・シリーズを支配していたドライバーやチームにとって重要な意味を持つ。チーム・オーストラリアのウィル・パワー(# 5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、明日のシーズン開幕戦であるベガス・グランプリのポールを勝ち取り、チャンプ・カーの若手を牽引してきた。
そして、パワーがキャリア2回目のポールを獲得したことを筆頭に、若手選手が頭角を現し、ルーキーのロバート・ドーンボス(#14ミューマンズ/ジャンボ・スーパーマーケテン/メディアモール・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、シモン・ペイジニュー(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が、トップ5のスタート・ポジションを記録した。その一方で、暑くなった土曜日の午後のラスベガスにおいて、人気を定着させているスターたちは、良い結果を出すことに苦しんでいた。
パワーは1分17秒629のレコード・タイムでこの2.44マイルのベガス・ストリート・コースを駆け抜け、明日初めてのチャンプ・カー・イベントを迎える2位のドーンボスに、1秒近くの差をつけた。パワーとドーンボスとともにトップ3に入ったのは、金曜日の予選をリードしてフロント・ロー・スタートを獲得しているベテラン・スターのポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)。トレイシーは土曜日の予選で9番手のタイムしか記録できなかったため、すでに確定していたスタート・ポジションに救われる事になった。
パワーはわずか4周で、トレイシーが記録した金曜日のトップ・タイムを破ったが、セッションの残り10分に、ギアボックスのプレッシャーを失ってコース上に止まり、すべてが無駄になりかけた。しかし幸運にもパワーがストップしたのは、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)が原因のレッド・フラッグが振られた後だった。
ブルデイは今日2番目に走りだし、最終グリッドで6位となるタイムをマークしていたが、右側のウォールに接触したことで走行不能になってしまう。これで今日の自己ベスト・タイムを失い、チャンプ・カー・キャリア60戦の中で、最低の17番手からスタートすることになった。
ピットに牽引されて戻ったパワーは、再びコース・イン。この日のベスト・タイムで走り、コース・レコードを更新した。ドーンボスは予選の12周目で1分18秒515という自己ベスト・タイムを記録し、3位を手に入れた。
アレックス・タグリアーニ(#8 LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)は新しいチームのRスポーツで目覚しい走りを見せ、2006年の自己ベストに並ぶ4位に。1分18秒850のタイムを最終ラップに記録した。シモン・ペイジニューは11周を走った最後のラップでタイムを記録し、5位に躍進した。
デイル・コイン・レーシングは過去2シーズン以上で、ベストの予選結果となる。ブルーノ・ジュンケイラ(#19サニーズBBQコスワース/DP01/ブリヂストン)が、1分19秒102で6位に入り、2004年のメキシコ・シティでオリオール・セルビアが5番手からスタートして以来の、ベスト・スタート・ポジションとなった。
ジュンケイラの後には、マリオ・ドミンゲス(#7テレメックス/コビ・ディベロッパーズ/コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)、ルーキーのニール・ヤニ(# 21レッド・ブル/ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)、そしてグラハム・レイホール(#2メディゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)が続き、ここまでがトップ10となる。
明日の開幕戦は現地時間午後1時(アメリカ東部時間午後4時)から始まり、アメリカ東部時間午後3時30分からNBCスポーツで生中継される。レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウェブサイトwww.champcar.ws にある、レースディレクターを通じて観ることが可能だ。
トップ3インタビュー
ウィル・パワー: 「今日の予選までずっとセットアップを調整していた。最後にトラフィックのないところで走れて良いタイムが出た。ほんとうにすごいラップだったね。でも、これはオフ・シーズンからの成果なんだ。クレイグとデリック・ウォーカーが去年から今まで、ずっと一生懸命に働いてくれたおかげだよ。彼らはチャンピオンシップ狙っている。僕もその目標を実現させたいね」
ポール・トレイシー: 「やっぱり明日、1コーナーに入ってレースをすることが大事だ。明日からチャンプ・カーの新しい時代が始まるのさ。実力を発揮している新人が何人かいて、確かに彼らは速いよ。オフ・シーズンに誰もが『セバスチャンが楽勝で、みんなから逃げてしまう』と予想していたシナリオどおりにはなっていないね。セバスチャンは後ろからスタートするから、面白いレースになりそうだよ」
ロバート・ドーンボス: 「ほんとうにうまくいったよ。とにかく最後はかなりプッシュしたんだ。僕にとってレッド・タイヤは初めてのものだった。冬のテストではレッド・タイヤがなく、使う機会がなかったからね。だから最初に出たときは良くなかった。それから2回目にマシンの設定を調整したら、かなり良い走りができたよ」
主な注目のポイント
2007年の開幕戦でポール・ポジションとなったウィル・パワー。昨シーズンのサーファーズ・パラダイスでのポールを合わせると、過去3レースで2回もポールを勝ち取っている。
明日の開幕戦で16番手からスタートするセバスチャン・ブルデイは、54レースぶりにトップ10以外からスタートする。ブルデイが最後にトップ10以外からスタートしたのは、2003年ミルウォーキーの13番手だ。
チャンプ・カーのデビューを3番手からスタートするロバート・ドーンボスは、セバスチャン・ブルデイが2003年の開幕戦、セント・ピーターズバーグでポールを獲得して以来の、ルーキーのデビュー戦予選ベストとなった。