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中国珠海視察レポートVol2: 珠海ってどんなとこ?

みなさんは珠海がどういうところか、ご存知だろか? その昔真珠が取れたことからこの名前になったそうだが、Zhuhaiと英表記するせいか、これまでレース雑誌ではズーハイと呼ばれる事が多かった。日本語読みではジュカイとなるが、現地でよく聞くのはジューハイかジュウハイで、ウを少し強調したほうが通じやすいかも。我々は漢字を見ればある程度は解かるが、読みや発音は違うわけで、それっぽく言ってみてもなかなか通じない。

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今回初めて中国本土に足を踏み入れたのだが、海沿いに見えた街並みには驚いた。上の写真はフェリーから撮ったものだが、これが中国だと言われて、ピンと来る人は少ないのでは? 見てのとおりこれらの建物はリゾート用のマンションなどで、まさに今が建設ラッシュと言っていい。統一された建物の配色など、まるでアメリカ西海岸のような感じだ。

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温泉もあり、熱海の友好都市だったりする珠海。隣はマカオで、香港も近いだけに海外から見た観光地としてはそちらに注目が行きがちだが、どちらもすでに中国へ返還されたものの、まだまだ国内の誰もが簡単には往来できないそうだ。国内の観光客にとって気軽に行き易いのは珠海のほうで、温暖な気候から最近は多くの富裕層が別荘を持つようになっているという。

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広東省には日本企業の進出が多く、中国南部で最大の商工業都市である広州にはホンダやトヨタ、ニッサンなどの工場があり、関連会社も含めれば200社近くある。2時間ほどの距離にある珠海は、700万人が住む広州にとって週末のリラックスにはもってこいの場所で、経済の発展とともに旅行者は急増。珠海にも日本企業は進出しており、その代表格としてキャノンの工場がある。

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1980年に経済特区の指定を受けて以来、今では100万人以上が住む大都市へと成長した珠海だが、国家レベルで環境保護に取り組んでおり、中国のモデル都市となっている。そのせいか街並みもよくデザインされていて、道が広い。しかし一歩裏のほうへ行くと、中国らしい光景にも出会う。道端で野菜の皮をむいたりしていたり、掃除のおじさんがリアカーで突然道に飛び出したりする。

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北京や上海ほどの渋滞はなく、車にとって走りやすい環境ではあるが、ヒヤッとすることが何度もあった。日本とは逆で、この国はクルマのほうが偉いようだ。信号が少ない街中で、クルマに遠慮していたらどこにも行けなくなってしまうから、歩行者は次々に道路を横切る。クルマが来ているにもかかわらず、人はどんどん道路へ出てくるのだ。
我々にしてみれば、歩行者が出てきたら必ず止まらなければならないが、そんなことはおかまいなしに、クルマはあまりスピードを落とさない。何度もパッシングしてそのまま突っ込み、人が避けてくれる! それは信号のない大きな交差点でも一緒で、反対側からクルマが来ているにもかかわらず、まるで一番最初にそこへ入った者に優先権があるかのように、クルマの頭を突っ込む。
自分が交差点に入って交通を遮断しているくせに、じゃまだったらクラクションを何度もならし、日本では絶対にケンカになるようなシチュエーションがここでは普通だ。あるとき、現地のコーディネイターと一緒に道を歩ってわたらなければならなくなったのだが、クルマが来たから走ったところ、叫ばれてしまった。道の真ん中で待って、クルマを先に行かせるのが普通だという。
そんなぁ、自分の方へ向かってくるクルマを待つなんて、できるわけがない。もし街中で歩かなければならないときは、かなりの覚悟がいるだろう。それよりも自分で運転だけは絶対にしたくないというか、できない気がする。昼はともかく、夜に人影が道路を横切るのはカンベンして欲しい。交差点で反対側からクルマが何台も向かって来ているところへ、入っていく勇気はございません。

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細かい事を気にせず、大陸的な思考でなければやっていけないというか、そういう意味ではアメリカと似ているところがあるかもしれない(交通事情はまったく違うが・・・)。広大な土地があるせいか、建物や道路のデザインや配置のバランスなど、アメリカの近代都市的なイメージとだぶる。そういえば、多くの中国人と一緒に、14年前アメリカで英語を学んでいたのを思い出した。彼らはアメリカから戻ったら、役人になるんだと言っていた。彼らが母国にアメリカのような街を作ろうとしていても、なんら不思議なことはない。