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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第12戦ロード・アメリカ[初日]フォト&レポート

<US-RACING>

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午後からは雨が止み、初日の予選はコース上に濡れている部分と乾いている部分がある厳しいコンディションとなった。この35分間のタイムアタックで、トップタイムを記録したのはルーキーのクラーク。前戦のモントリオールではあと一歩で表彰台だったクラークだが、今回はベテラン・ドライバーを退け、自身初の暫定ポール・ポジションを獲得した。「15分間のプラクティス後、どんどん路面が乾いていくんじゃないかと思って、ドライのセッティングにするのにどれだけ時間が必要かチームと相談したんだ。タイム・アタックが始まって走行してみると、まだ濡れているコーナーが多かったから、ウエットのセッティングのままで走行を続けた。でもセッションが終わる頃には乾いている所が増えてきて、最後はスリックでいったよ。乾いた部分を探しながら走ったんだけど、濡れている所ではマシンが滑って、まるで70年代のグランプリ・カーを運転しているみたいでとても楽しかったね」と、記者会見で話したクラーク。決勝でのフロントロー・スタートが確約されただけに、今回こそ念願の表彰台入賞を期待したい。

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2位のタイムを記録したのもルーキー・ドライバーのスウォルスマンだった。スウォルスマンもクラークと同様、セッション終了間際にスリック・タイヤで走行して、このポジションを獲得した。「ポールを取れなかったのはちょっと残念だった。もし、明日雨が降らなかったら、振り出しに戻って今日と同じ事をしなければならないからね。今はただ明日の予選で雨が降ることを願うだけだ。そうなれば本当にいいね」と語るスウォルスマン。2人のルーキーは今日の予選でスリック・タイヤを使用するというギャンブルに出て、その賭けに見事勝った。明日の予選でずっと雨になれば間違いなく今日の予選タイムより遅くなるだろう。今週末は雨という予報で、決勝グリットは明日の午後からの天候次第で決定することになる。

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今シーズン、フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングから参戦していたドミンゲスは、オールメンディンガーがフォーサイスに移籍したことで、ポートランドの週末からデイル・コイン・レーシングに移籍した。これまで同チームで健闘してきたドミンゲスだが、残り3戦にして今シーズン3度目の移籍を決行。このロード・アメリカからロケットスポーツで参戦することになった。噂ではダ・マッタの後釜としてルースポートのシートを狙っていたらしいが、うまくいかなかったようだ。新しいスポンサーも付き、今後の活躍に期待がかかるドミンゲスだが、初日はあいにくの雨で、初めてのチームということもあってか予選15位となった。

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今週末、レッグのマシンはフォードが行っている“ウォリアーズ・イン・ピンク”という乳癌撲滅活動をサポートすることになり、ピンクをベースにしたカラーリングになった。また、このプログラムのためにレッグのレーシングスーツ(プーマ提供)、ヘルメット(トロイ・リー・デザイン)、グローブにシューズも新たに用意され、レースの終了後チャリティー・オークションに出品。その収益はスーザン・G・コーメン乳癌財団に寄付される。インディ・カー・シリーズでも昨年の最終戦でターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソンのマシンが乳癌撲滅運動の一環でピンクのカラーリングになっていた。アメリカではこのような活動が多く、一般の人々の目に映りやすい。今回は、レッグなのでピンクのマシンにレーシングスーツがとても似合っていた。

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今週末は雨という天気予報で、初日も案の定雨となった。気温も低く、プラクティスがスタートした時点で気温12度。午前のプラクティス中は雨が降り続けたが、予選がスタートする頃には雨も止んで曇り空となる。しかし気温は13度までしか上がらず、終日を通して肌寒い一日となった。昨年は開催されなかったロード・アメリカだが、今年から再びチャンプ・カーのスケジュールに組み込まれた。2年前、8月上旬に開催されたときはとても蒸し暑く、まだ蝉の鳴き声も聞こえ、蚊に刺されて辛かったのを思い出す。9月の後半にもなると、もうエルク・ハートレイクの山々には紅葉が見え始め、秋の訪れを感じさせていた。来年のスケジュールが、噂では来週の水曜日か木曜日に発表されるらしい。ロード・アメリカがいつ開催になるのか分からないが、2年前と今日の状況を考えると、6月の下旬辺りが気候的にはいいのではと思った。