<US-RACING>
シリーズ中唯一のオーバル・レースとなってしまったミルウォーキー・マイル。金曜日は公式プラクティスも予選もなく、オープン・テストのみの一日となった。走行時間は午前9時から午後4時までで、途中正午から1時まで昼休みを挟み、合計6時間。時間が長いので、ダラダラとして間があくのかと思っていたが、ブルデイやトレイシーをはじめ、ほとんどのドライバーがけっこう一日中熱心にテストを繰り返していた。やはりなんといってもオーバルはセッティングが非常に重要ということで、どのチームも最高のマシンに仕上げるために、きっちりと走りこんだという感じだった。
午前中に21.215秒を記録して、この日総合トップだったウイルソン。午後に入って多くのドライバーがタイムを更新したが、ウイルソンは午前中の自己ベストを更新することなく、7位のタイムに終わった。今シーズンの3戦中2度表彰台に上がり、現在ブルデイに次ぐランキング2位にとなっているウイルソン。昨年はこのミルウォーキー・マイルで予選3位・決勝4位とまずまずの成績を収めている。好調の波に乗る今シーズン、唯一のオーバル戦をどう戦うか。
現在開幕3連勝と快進撃を続けるディフェンディング・シリーズ・チャンピオンのブルデイだが、過去の記録を見る限りミルウォーキー・マイルでは勝利どころか、まだ1ラップもリードしたことがないのだ。予選2位が最高位で、決勝レースでは6位以上でフィニッシュしたことがない。今更だがちょっと意外な感じがした。午前中は7番手だったが、午後からの走行ではトップに上がり、この日の総合で2位とまずまずの滑り出し。ブルデイも比較的最初から最後まで精力的に走りこんでデータを収集しながら、セッティングを煮詰めていた。