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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第3戦モンテレイ[決勝日]フォト&レポート

<US-RACING>

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開幕3連勝を達成したブルデイがチームオーナーのポール・ニューマンとカール・ハースとともに表彰台に上がった。ニューマン/ハース・レーシングは、モンテレイで優勝5回、ポールポジション4回、そして表彰台が7回と、このサーキットでの圧倒的な強さを見せている。レースを観に来ていた地元のレースファンにとっては、メキシコ人ドライバーが表彰台に上がれなかったのでちょっとガッカリだったのだろう。そのためかどうかはわからないが、通常であれば優勝者は自国の国旗を持ってお立ち台に上がるところを、メキシコ国旗とソンブレロ(メキシコ民族衣装でつばの大きな帽子)を持って上がるというサービスをしていた。ところが最初に構えた国旗が上下逆さまだったので、周囲から「おーい、国旗の向きが逆さまだぞー!」と声が上がる始末。しばらくしてからそれに気がついたブルデイとチームオーナーの二人があわてて国旗をちゃんと掲げなおす、なんていう一幕もありました。

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この日の気温は日中が31度で路面温度が最高で88度でした。3日間でもっとも暑かったのが土曜日でしたが、やはり決勝レースで2時間近くマシンと格闘するのはかなり厳しいですね。自分たちもカメラ機材を持ってコース中を動き回るので大変ですが、ドライバーは狭いコックピットの中でレース中ずっと集中していなくてはならないのでその過酷さは想像を上回るものです。ハードなレースをフィニッシュした誰もが、かなりエネルギーを消耗していたようですが、特にウイルソンは脱水症状がひどく、表彰式でも途中なんどか座り込んでいました。そのあとの記者会見は欠席。どうやらメディカルセンターで点滴を受けていたようです。

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過酷な条件下ながら、出走17台中16台が完走した。フルコース・コーションが一回だったこともあり、レース時間は1時間39分50.252秒の新記録を達成。ファステスト・ラップもブルデイの74.529秒でこれもコースレコードとなった。唯一人リタイアとなってしまったのはオープニング・ラップのターン1出口で起こったアクシデントでリタイアとなったフィリップだった。左フロント・サスペンションに致命的なダメージを受けたマシンを何とか修復しようと、コース脇を回ってピットに戻ろうとした。前回のヒューストンで4位と好調だったことで、本人としても何とかレースをフィニッシュすることを目指したのだろう。しかし残念ながらターン7手前のシケイン付近でストップ、レース復帰を断念した。接触した相手はなんとチームメイトのクラークだったのもなんとも皮肉な話だ。

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今年最初の表彰台に上がったA.J.。チームメイトのウイルソンが記者会見に出席できなかったことについて、「これで繰り上げ2位というわけにはいかないかなぁ」と最初からジョークを飛ばして記者たちを笑わせていた。「英国人は背高のっぽが多いみたいだけど、ちょっとひ弱なところがあるようだな」と続けて冗談を言っていると、ブルデイが「そんなこと言っていると、オートスポーツ(英国の代表的なモータースポーツ誌)のいいネタにされちゃうぞ」と突っ込まれていた。記者会見を締め括る記念撮影では、地元メキシコの美人ギャルたちに囲まれて、二人ともとてもご機嫌な様子だった。モンテレイは数多くあるレースイベントの中でも美しいキャンペーン・ガールズの質と量で他を圧倒する。とにかく美人が多いのです。撮影でも、そのしっとりとしたカメラ目線でジーっとみつめられると、思わず勘違いしてしまいそうになります。

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今回、フォーサイス・レーシングは表彰台に上がることはできず、トレイシーが4位、ドミンゲスが6位という結果だった。地元期待のドミンゲスは 「必死で戦ったがこれ以上の結果を出すことができず残念だ。サーキットを訪れた家族や友人の前で是非表彰台に上がりたかったが叶わなかった。皆にはメキシコ・シティまで待っていてもらうしかないね」と語っていた。一方表彰台を逃したトレイシーは「やるべきことが山ほどある。もっとつねにどのコースでも安定して速くなくてはだめだ」と悔しさをあらわにしていた。レース中はドリンク・ボトルのチューブが外れてしまい、ヘルメットの中で顔に水が吹き付けてしまったため、手でホースをはずしてしまったそうだ。そのため後半はこの炎天下でも水を飲めずに最後まで走りきることを余儀なくされたらしい。