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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第2戦ヒューストン[二日目]フォト&レポート

<US-RACING>

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キャリア初のポール・ポジションを獲得したドミンゲス。残り時間が13分を切ったところで暫定トップに立った彼は、さらにその次のラップにもタイムを更新してライバル達との差を広げた。前回のロング・ビーチでは、オープニング・ラップのマルチ・カー・アクシデントで、僚友のトレイシーを巻き込んでしまったが、二人の間に後腐れはないようだ。今回は晴れてフォーサイスが予選1位と3位を獲得、勢いに乗るニューマン/ハースに待ったをかけることとなった。予選終了直後、トレイシーの祝福を受けたあと、記者会見の質疑応答で記者の一人から、「明日はクリーン・スタートを決めることはできますか」という質問に、「そうだね、できれば皆が200ヤードぐらい後ろに下がっていてくれれば問題ないさ」と冗談を言っていた。

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予選初日はブルデイの失格で暫定ポールを獲得してフロント・ロー・スタートを確定していたジュンケイラだったが、ドミンゲスのトップタイムをみてコースインした直後はターン5のウォールに軽く接触するシーンもみられるなど、ポール奪回を試みた。しかし58秒半ばのタイムが精一杯だと悟ったジュンケイラはそれ以上無理をせず、そのまま予選2位のポジションに甘んじた。「フロント・ローが確定していたので、あえてギャンブルするつもりはなかった」と語っていたジュンケイラ。とはいえグリッド2列目にはトレイシーとオールメンディンガーが並んでいる。スタートではけっして気の抜けない状況だ。

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前日の雪辱からか、第3プラクティスではまたしてもトップ・タイムをマークしたブルデイだったが、肝心の最終予選ではトップに返り咲くことは叶わず、予選5位となった。「自分のマクドナルド・カーは、どのセッションでもトップだっただけに、最終予選ではどうしてしまったのか不可解だ。今回ははじめてオプション・タイヤを使用したが、思うようにマシンコントロールができない状態だった。すぐにレギュラー・タイヤに戻したら問題は解消された。でもそのあとはトラフィックに引っかかってしまったので満足する走りができなかったんだ。空気圧の調整をする必要があったのかもしれない。明日のレースでは何が起こるかわならないから、まずはトラブルに巻き込まれることなく無事にレースを終えたいね」と語っていた。

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ヒューストンのレース・ウィークは、チャンプ・カーのほかにアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のレースが行われた。夜の決勝レースに先立ち、昼間ALMSの代表のスコット・アサートンと、米国Acuraを代表するHPDのロバート・クラークが記者会見を行った。主な内容は2007年からホンダがAcuraブランドでALMSのLMP2クラスへエントリーし、将来的にはLMP1でシャシー及びエンジンを供給するというものだった。チャンプ・カーは昨年イベントを共にしたTransAmシリーズに代わり、ロング・ビーチではGrandAm、ここヒューストンではALMSとパートナーを組み、新たなるファン層の開拓を目指している。