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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第12戦オーストラリア【決勝】フォト&レポート

<US-RACING>

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スタートのグリーン・フラッグを受けた瞬間、2000-2001年のド・フェラン以来となる2年連続チャンピオンが確定したボウデイ。レースでも19周目にトレイシーをかわしてトップに立ったあとは最後までリードを守り、ファステスト・ラップとファステスト・レースタイムにおいて7年前のザナルディの記録を破るコース・レコードで優勝した。44戦中16勝目となったボウデイは、こちらもザナルディの優勝回数を上回り、シリーズ歴代16位となる。これでサーファーズ・パラダイスは15年間の開催で15人の異なるウイナーが誕生。この珍しい記録はいったいいつまで続くのだろう。

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久々にオールメンディンガーが表彰台に上がった。ウイルソンに初優勝で先を越され、シーズン中盤は何度も不運に遭遇してリタイアしていたヤング・アメリカンは、さまざまな経験を積んだからか、走りに安定感が増したように感じる。ここのところウイルソンよりもポジションはよく、ぜひとも最終戦で初優勝といきたいところだ。3位は同じアメリカンの大先輩、バッサーが2戦連続で表彰台に。1992年にデビューして今年で13年目のバッサーは、いまなお表彰台を獲得するほどの実力を持っている。コ・オーナーとなって体にも貫禄がついてきたバッサー。今年で引退するという噂もあるが、トレイシーと一緒にぜひ来年も続けて欲しいものだ。

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毎年観客数が増え続けているサーファーズパラダイス。15年目となる今年は決勝日に10万5297人が入り、トータルは31万6459人と大盛況だ。レースは大歓声の中、午後1時25分にスタートし、最初のシケインでクラッシュが発生。ここ数年大きなアクシデントは無かったが、今回は派手にマシンがぶつかり合った。デンバーと同じように再びダ・マッタが突っ込んでしまい、セルビアとドミンゲスを巻き添えに。ポートランドでチャンプ・カー復帰後の初優勝を記録したももの、いまひとつ歯車が噛み合っていないようだ。

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今週のアンラッキー大賞はドミンゲスだろう。最終予選で終了間際までトップをキープしていたにもかかわらず、最後にセルビアに逆転されて3番グリッドからのスタートとなり、決勝レースでもスタート直後のシケインでアクシデントに巻き込まれ、あえなくリタイアとなってしまった。一方ポール・ポジションを獲りながらも、同じくオープニング・ラップのアクシデントに巻き込まれ、左リアをパンクしたうえ、フロント・ノーズも破損してしまったセルビアの方は、ピットインで交換してコースに復帰。最終的に5位でフィニッシュして粘り強さをみせた。

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小樽グランプリ推進協議会にとって3度目の現地視察となった今回、コースの視察意外にも分刻みのスケジュールが組まれていた。新社長のスティーブ・ジョンソンと懇談したあと、ペースカーの同乗体験、ボランティアへのインタビュー、スポンサー用スイート見学、カルコーベンとのディナー、現地プロモーターへのインタビュー(写真上)、主要メディアとの懇談会(写真下)などなど。すでにカルコーベンが2度も小樽を訪れていることもあり、前々からアメリカのメディアも興味津々だったようで、さまざまな質問が飛び交っていた。明日はコースがいかに撤去されるかを見学する予定で、コース内に住んでいる住民にもぜひ話を聞きたいと思っている。