CHAMP CAR

●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第10戦モントリオール【二日目】フォト&レポート

画像

金曜日の初日と同様、午前中のプラクティスと午後の最終予選の両方でトップタイムをマークしたボウデイ。今シーズン4度目のポール・ポジションで、参戦42戦中、通算17回目のポールは、実に獲得率40パーセントを越えることになった。日曜日の決勝ではエドモントンからの4連勝を狙うが、もし達成できれば、2002年のダ・マッタ以来、チャンプカー史上8人目となる4戦連続優勝を成し遂げるドライバーとなる。1979年発足のCART史上において、まだ3人しかこの記録を達成していない。

画像

「ここはいい思い出があるんだよ」とレース前に言っていたセルビア。「2003年のレースで予選2位になり、レースでは仲のいい友人のミシェル(ジョルダイン)にパスされたんだけど、結局彼が勝ったんだ!」。まあ、ほんとに人がいいというか、なんというか。この時のセルビアは2位フィニッシュで、結局、未だにチャンプ・カーで勝てていない。友人の勝利を祝福するばかりでなく、予選2位となった今回こそ、ぜひともボウデイを負かして勝って欲しいものだ。

画像

昨日ダウンタウンにあるナポリというイタリアン・レストランに入ったら、ウイルソンがチーム・スタッフと食事をしていた。たまたま出るタイミングが一緒で、話しかけたらとても気さくに話をしてくれ、好感度アップ。で、その翌日にこうして予選3位になったりすると、なんともうれしいものだ。ウイルソンはこのモントリオールで2003年にミナルディで走ってリタイア、チャンプ・カーで初めて走った昨年もメカニカル・トラブルに遭ったんだそうだ。明日は2勝目を獲得し、これまでの鬱憤をぜひとも晴らして欲しい。

画像

ここモントリオールへきて気がついたことだが、地元ケベック州出身のレンジャーはフランス語圏のドライバーということで、名前の発音も本当はフランス語読みの“ランジェ”と呼ぶのが正しいらしい。しかし本人としては、これまでどおりレンジャーでとおしてもらったほうが、いいとのこと。実際、同じカナダでもトロントなど英語圏の人たちは、彼をレンジャーと英語読みで呼んでいる。ちなみに同じくケベック出身のタグリアーニも、地元の人が発音すると、“タグリア・ニィ”と最後のIにアクセントがいく感じになる。でも彼の両親はイタリア系カナダ人だそうで、やっぱりこれからもタグリアーニと呼ぶのがいいのだろう。今度機会があったら本人に聞いてみたい。

画像

ボウデイ、セルビア、ウイルソンと、フランス、スペイン、英国のドライバーが予選トップ3に上がった。ちなみに予選4位のグリッドには、アメリカンのオールメンディンガーがつけており、フロントローがニューマン/ハース、セカンドローがルー・スポーツとそれぞれ独占して、ここまでの4人のみが80秒台のタイムだった。その後ろ、3列目にはトレイシーとタグリアーニのカナディアン2人が並んでいる。昨年はトップを走行中だったボウデイとルーキーのオールメンディンガーが絡んで両者はリタイアに終わった。明日の決勝ではまずクリーン・スタートを決めてほしいが、トレイシーがこの位置から何かやりそうな気配も大。昨年はオールメンディンガーをコースアウトさせたし・・・・・・。