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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第5戦クリーブランド【初日】フォト&レポート

<US-RACING>

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先週のポートランドで優勝したばかりのダ・マッタが、このクリーブランドでも勢いを維持して暫定ポール・ポジションを獲得した。F1へ行く前の年、2002年のサーファーズ・パラダイスでポールを獲って以来のフロント・ロー・スタートだ。2002年といえば、このクリーブランドでダ・マッタは前代未聞の5連勝に挑み、初日、二日目ともトップ・タイムを記録。レースでもリードを広げていったのだが、それまで調子の良かったトヨタ・エンジンがトラブルに見舞われ、無念のリタイアに終わってしまう。そのときの雪辱を、ぜひとも今回のレースで晴らして欲しい。ちなみに、クリーブランドは2000年に初表彰台を得たレース・トラックであり、そのときの勝者は同郷の大先輩、モレノだった。ここ数戦のダ・マッタは、やはりチャンプ・カーの居心地がよいのだろうか、いつもリラックスしてレースに集中しているように見える。

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最後にレッド・タイヤでアタックするはずのトレイシーだったが、「何かにあたってフロント・ウイングの一部が取れてしまい、それで今日は終わったよ」とがっくり。このクリーブランドでは1993年に優勝しただけだ。昨年は予選2番手からスタートし、直後にアクシデントに巻き込まれて(巻き込んで?)リタイアという結果に終わっている。今日は気温30度を超える非常に厳しいコンディションだったせいか、記者会見にちょっと遅れて顔を出したと思ったら、しっかりと着替えを済ませていた。たしか以前、レーシングスーツを着用せずに記者会見に出たことで、罰金を食らったことがあったような・・・・・・。ひとりだけ涼しげな格好で現れてプレスからも笑いをとるあたり、さすがトレイシーといったところか。一方、3位に入ったドミンゲスは、2003年のチャンピオン・チームであるフォーサイスに移籍したからか、今年は安定した上位での走りが目立つ。最近になってフォーサイス・ブルーのレーシング・スーツも似合うようになり、なぜか貫禄も漂ってきた。今年からメキシコのトップ・ドライバーとなっただけに、そろそろ勝ちたいところ。今季5人目のウイナーとなることができるか。

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トップ10入りし、ルーキーの中で最上位を獲得したグロック。この若いドイツ人もそうだが、今年のルーキーは実力が高く、それでいてけっこうイケメンが揃っていたりする。近々カッコいい写真でルーキー全員を紹介したいと思うので、女性ファンのみなさんお楽しみに。さて、グロックを見ているスキンヘッドのイカついおじさんこそ、チームオーナーのジェンティロッツィで、今週もトランザムでバリバリに走っている。今回が200戦目ということで、優勝すれば29勝目。昨年、カルコーヴェンやフォーサイスとともにチャンプカーを救ったひとりでもあり、生粋のレース・エンスージアストといっていい。一番下の写真は今年からチームに加入したハンター‐レイで、今回よりスポーツ・ドリンクの“サイトマックス”がスポンサーとなった。今日はグロックに負けてしまっただけに、明日は先輩として維持をみせたいところだ。