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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 トロント【決勝】:ボウデイが4勝目を挙げランキング・トップに躍進

<US-RACING>
好天に恵まれたトロント決勝レースで、ポール・ポジションからスタートしたボウデイが最多リードラップと最速ラップも記録して3連勝を達成。オープニング・ラップでポイント・リーダーのジュンケイラがドミンゲスと絡むアクシデントで波乱の幕開けとなったレースは2時間のタイムレースで95周から84 周へと短縮。そのうちの合計75周をリードしたボウデイが、今季4勝目を上げランキング・トップに浮上した

【決勝レース】
12時45分、18台のチャンプカー・マシンがグリッドにつく。

1時、18名のドライバーがパレード・トラックに乗り込みトロントのダウンタウンに位置するエキジビション・プレイスの1.755マイルのコースを一周。そのあと直ぐに各自のマシンに乗り込むべく準備をする。
レース距離は1.755マイル×95周=166.725マイル。
使用可能な燃料は合計で93ガロン(パレードラップを含む172.0マイル÷1.85マイル/ガロン=93ガロン)
ピットス・ストップ:82周までの間、グリーン・フラッグ下で最低2回のピットス・ストップが義務付けられる。

1時30分、「ジェントルメン、スタート・ユア・エンジンズ!」の掛け声でエンジン始動。

1時37分、グリーン・フラッグ。

Lap 1:ターン2を抜けたところでジュンケイラがドミンゲスと接触。2台のマシンは外側のタイヤバリアに激突しそのままリタイアとなる。ドライバーに怪我はなし。この周回ではハンター-レイとオールメンディンガーも接触。ハンター-レイは即座にピット・インしてフロント・ウイングを交換後レースへ復帰する。オールメンディンガーもピット・インしてタイヤを交換後レースに復帰する。

Lap 6:オールメンディンガーが再度ピット・イン。燃料を補給してレースへ復帰する。

Lap 7:グリーン・フラッグ。再スタートでボウデイがリードを保つ。2位はトレイシーで3位はウイルソン。ハンター-レイはスペラフィコをパスして12位に順位を上げる。

Lap 8:ジョルダインがパンクのためピット・イン。新しい4本のタイヤに交換してレースへ復帰する。

Lap 9:トレイシーがトップのボウデイに仕掛ける。その後方ではウイルソンとカーパンティエが3位争いを展開。

Lap 10:トップ5はボウデイ、トレイシー、ウイルソン、カーパンティエ、タグリアーニ。

Lap 11:トップのボウデイと2位トレイシーの差は0.753秒。

Lap 12:セルビアがヴァッサーのインからパスして6位に上昇。
予選18番手からスタートしたギドリィが11位までポジション・アップ。チャンプカー・シリーズに復帰してから僅か二日目でコンペティティブな走りを見せる。

Lap 15:トップ3のタイム差は2秒以内。3位のウイルソンがトップのボウデイから0.846秒差の2位を走行するトレイシーに迫る。

Lap 19:トレイシーがトップのボウデイに0.675秒と迫る。

Lap 20:12位走行中のオールメンディンガーがリア・ウイングの一部を失うが、ピット・インせずにそのままレースを続行。

Lap 22:フルコース・コーション。ギドリィがターン3のタイヤバリアに突っ込み停止。オールメンディンガーがギドリィのイン側からパスした際、ギドリィがこれに気がつかずにコーナーでラインを外してしまい、曲がりきれずに直進したため。
カナダ人ドライバーがトップ5を走行。トレイシーが2位、カーパンティエが4位、タグリアーニが5位。

Lap 25:グリーン・フラッグ。ゴンザレスのマシンに接触したハンター-レイがピット・イン、破損したフロント・ウイングを交換する。

Lap 31:ターン3でオールメンディンガーがオーバーランしてリアをスライド。タイヤバリアにヒットする。ローカル・イエロー・フラッグのみの提示。

Lap 30:ハンター-レイがここまでのレース中最速ラップとなる61.360秒をマークする。

Lap 32:カーパンティエが一気に4ポジション・ダウンで7位まで後退。マシンに問題を抱えている可能性あり。

Lap 33:ラビンがカーパンティエをパスして7位にアップ。オールメンディンガーがピット・イン。

Lap 34:カーパンティエとゴンザレスが最初のグリーン・フラッグ下でのピット・インを行う。

Lap 35:トレイシーがピット・イン。

Lap 36:ボウデイ、タグリアーニ、セルヴィア、ラヴィンがピット・イン。

Lap 37:ヴァッサーがタグリアーニをパスして 5位に上がる。

Lap 38:フルコース・コーション。ギドリィがターン6を過ぎたところでウォールにヒット。彼はコーナーの出口で加速中にウォールにタイヤを引っ掛けてしまった。ジョルダインもピット・イン。
トップ5のオーダーは、ボウデイ、ウイルソン、トレイシー、ヴァッサー、タグリアーニ。

Lap 39:フルコース・コーション中にスペラフィコがピット・イン。

Lap 41:グリーン・フラッグで再スタート。セルヴィアがタグリアーニをパスして5位に上がる。トレイシーがウイルソンに仕掛ける。一旦パスされたウイルソンだったが、速めのブレーキングを行ったトレイシーの隙を突いてポジションを挽回。さらにトレイシーはもう一度ウイルソンの前に出ようとインを突いた瞬間、 2台のマシンは接触。ウイルソンはスピン、トレイシーはそのまま続行する。一方でタグリアーニとセルヴィアも接触する。

Lap 44:セルヴィアがピット・イン。ウイルソンも接触スピンの後ピット・イン。

Lap 46:グリーン・フラッグで再スタート。走行中の危険行為を指摘されたトレイシーは、オフィシャルの判断によりブラック・フラッグを受けて、ストップ・アンド・ゴーペナルティを科せられる(ルールブック規定:6.27)。ウイルソンがセルヴィアのマシンの後方から追突する形で接触。セルヴィアはウイング交換のためピット・インする。再びフルコース・コーションが提示される。

Lap 49:グリーン・フラッグで再スタート。トレイシーと同様の理由でブラック・フラッグを受けたタグリアーニが、ストップ・アンド・ゴー・ペナルティを消化するためにピット・イン。ポジションを下げる。トレイシーはスペラフィコをパスして7位に上がる。

Lap 51:セルヴィアがターン3でコースアウトするが、体制を立て直してレースを続行する。

Lap 52:トップ3はボウデイ、ヴァッサー、ハンター-レイ。トレイシーがチームメイトのカーパンティエをパスして5位に上がる

Lap 53:トップのボウデイと2位ヴァッサーとの差は4.795秒へと広がる。

Lap 54:ウイルソンとゴンザレスのマシンのホイールが接触する。ボウデイがここまでの最速ラップ60.819秒を記録する。

Lap 55:ボウデイが最速タイムを60.597秒へと更新。2位との差は5.617秒へと広がる。

Lap 56:ボウデイが単独トップで前を遮るマシンがいない状況で最速タイムを更新。60.483秒をマークして2位以下との差を6.302秒へと広げる。
予選11位からスタートしたヴァッサーがここまでに2位までポジション・アップ。

Lap 59:ウイルソンがターン5で単独スピンを喫するが、コンクリート・ウォールに接触することなくレースを続行する。ハンター-レイがピット・インしてジョルダインが3位に上がる。トレイシーは4位。

Lap 61:ボウデイが2位以下に8.965秒の差をつけレースをリードする。

Lap 62:トレイシーが3位ジョルダインに迫る。

Lap 63:カーパンティエがタグリアーニとほぼ同時に最後のピットス・ストップを行う。

Lap 64:ボウデイがピット・イン。ヴァッサーが1年目のPKVレーシングで始めてレースをリードする。

Lap 66:ヴァッサーは2位ジョルダインに10.449秒の差をつけてレースをリードする。

Lap 68:ジョルダインが最後のピットス・ストップを消化すべくピット・イン。

Lap 69:ヴァッサーがピット・インしてトレイシーにリードを明け渡す。

Lap 73:トレイシーがピット・インしてボウデイにリードを明け渡す。ピット・アウトしたトレイシーが、ピットレーン出口で6位走行中のジョルダインと接触。ジョルダインのマシンはタイヤウォールに激突してサスペンションが破損、そのままリタイアとなる。ジョルダインはマシンから降りトレイシーのマシンがもう一周するのを待ち、トレイシーに対して怒りをアピールするジェスチャーを見せる。

6度目のフルコース・コーションとなり、同時にオフィシャルがレースは1時間45分のタイム・レースとなることをアナウンスする。
フルコース・コーション中、周回遅れのスペラフィコ、ラヴィン、ウイルソン、オールメンディンガー、セルヴィア等のマシンがリードラップのマシンを先行させるためにピットレーンへと誘導される。

Lap 80:グリーン・フラッグ。トレイシーが再びストップ・アンド・ゴー・ペナルティを科せられピットレーンに入る。今回は5秒間の停止後、コースに戻る。コース上ではタグリアーニがゴンザレスと接触。ゴンザレスのマシンはコンクリートウォールに衝突してリタイアとなる。

Lap 81:フルコース・コーション。ラヴィンがコース上でストール。

Lap 82:グリーン・フラッグでレースが再開。ハンター-レイがブレーキをロックして失速。3位表彰台のポジションをカーパンティエに明け渡す。ハンター-レイのマシンはパンクしている。タグリアーニがゴンザレスとの接触で科せられたペナルティを消化すべくピット・イン。5秒間の停止後コースへ復帰する。

Lap 83:ホワイト・フラッグ。

Lap 84:チェッカード・フラッグ。

セバスチャン・ボウデイがポール・トゥ・ウィンで優勝。ジミー・ヴァッサーが2位、パトリック・カーパンティエが3位入賞を果たす。
優勝したボウデイは最多リードラップも加えチャンピオンシップ・ポイント164ポイントでランキングトップへ躍進。今回リタイアでノーポイントに終わったジュンケイラは136ポイントでランキング2位に後退。以下カーパンティエが129ポイントで3位、トレイシーが108ポイントで4位、タグリアーニが 103ポイントで5位。

ブリヂストンのエンジニアの発表によると、レース中サーキットの気温は29〜32度。路面温度は48〜50度。
日曜日の観客動員数は7万2千561人。三日間を通じての総合観客数は、16万4千218人
次回は舞台をカナダ西海岸へと移し、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの市街地仮設ストリートコースで戦われる“モルソン・インディ・バンクーバー”。

トップ3コメント:
優勝したセバスチャン・ボウデイのコメント:
「マクドナルド・カーのクルーは、全員巣晴らし仕事をこなした。今日のマシンは最高だったよ。ポール・ポジションからスタートできることが、とても大きなアドバンテージとなることは良くわかっていた。スタート直後はポール(トレイシー)に接触される場面があった。彼は最初からかなりの勢いでプッシュしていた。オープニング・ラップで彼は、僕がレーシングラインを抑える前に左に寄ってきたから、僕としてはイン側をキープしてターン3でもインを守りながらブレーキングする事を余儀なくされた。レース中は出来る限り燃料をセーブする走りを強いられた。かなり厳しい燃費を求められながらも、執拗に迫るポールを抑えなくてはならなかった。でもチーム・ワークの力で全て上手くいったよ。ポールの一周後にピット・インした際、すでにチームは緻密な計算のもと作戦を調整していた。おかげでポールを抑えてトップをキープすることが出来た。イエロー・フラッグに引っかからないようにと、2回目のピットス・ストップまでに出来る限り2位以下との差をつけて、早めのピット・インをするようにしたんだ。フルコース・コーションの多いレースだったけれど、60.3秒のラップタイムで後続との差を広げてからは、比較的楽なレースになった。今日はチーム全体がとても良い仕事をしたと思う」

2位表彰台のジミー・ヴァッサーのコメント:
「ほかのマシンと絡まないように十分に注意してレースを戦った。スタート直後はアウト側からポジションを上げようとトライしたら、ターン1は問題なく抜けて何台かのマシンをパスすることができた。ポイントも獲れたし嬉しい結果に終わってよかったよ。これはチームとガルフストリームにとって最初の表彰台だ。とても嬉しいよ。チーム全体のエネルギーにとても満足だ。これまで一生懸命チームと仕事をしてきたおかげで、いい結果を残すことも出来た。これからも技術面での向上を目指して行く必要がある。マシンの性能を上げることで自分もそれに応えるパフォーマンスを見せることができるからね」

3位表彰台のパトリック・カーパンティエのコメント:
「トロントで好結果を残ることが出来て嬉しいよ。ここではいつも運に見放されていたからね。自分にとって過去最高の結果にとてもハッピーだ。マシンは速かったんだが、レース序盤ではリア・ブレーキが強すぎて困った。なんとか問題が解決してからは快調に走ることが出来て、トラブルにも巻き込まれずにすんだ。それでもピット作業中に2度もストールするという失敗をやらかしてしまったから、今日表彰台に立てたのは本当にラッキーだった。“プッシュ・トゥ・パス”ボタンを最後まで残しておいたことで、終盤は助かった。自分にとっては全体的にいい結果だった。自分は予選よりも決勝レースの方が強いんだ。今日の結果がそれを示しているだろ。サンキュー、トロント!」