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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 トロント【二日目】フォト&レポート

<US-RACING>
Photo & Report by Hiroyuki Saito

 今シーズン3度目のポール・ポジションを獲得したボウデイ。プラクティスではトップに立つことがなかったものの、最終予選で見事トップ・タイムを記録した。今シーズン、モンテレイ、ポートランドとポールからスタートしたレースはすべてポール・トゥ・ウインを飾っているボウデイ。これまで完全制覇を果たしているが、何も無ければこのトロントでもその可能性は高いだろう。ボウデイはスタートであまり無理するタイプではないが、となりに並ぶマシンは地元での2年連続優勝がかかっているトレイシー。ちょっと無理をしそうな感じもするだけに、スタートには十分気をつけなければならない。

 午前のプラクティスでは、依然としてトップ・タイムを記録していたトレイシーだが、地元ファンの見守る中始まった午後の最終予選では、トップのボウデイと0.468秒もの差で4番手となってしまった。昨年に続くポール・ポジションとはならなかったが、フロント・ローからスタートするのは変わらない。前戦のようにスタートでクラッシュすることだけは、地元のレースで避けたいトレイシー。しかしストリート・コースはパッシング・ポイントが少なくスタートでトップに出なければ、ピット作業で前に出るか、相手のミスを待つしかチャンスがないのも確かだ。明日のグリーン・フラッグが振られたあと、ターン1の突っ込み勝負が見ものとなるだろう。

 ロング・ビーチのストリート・コースではボウデイのひとつ前となるポール・ポジションを獲得したジュンケイラ。しかしこのトロントではボウデイに0.284秒及ばず、午後の予選で2番手となった。明日のレースはトレイシーが2番手からスタートするため、ニューマン/ハースのワンツーとはならず。現在ポイント・リーダーのジュンケイラだが、2番手のボウデイとの差は僅か3ポイントとなっている。ボウデイがポール・トゥ・ウインを飾れば、逆転されるだけに、明日こそは今シーズン初の優勝を飾り、ランキング・トップを維持したいところ。

 午前のプラクティスで6番手となったドミンゲスが、午後の予選で昨日の自身の予選タイムを1.037秒も縮めると、このセッションで3番手のタイムを記録した。ドミンゲスまでが58秒台を記録し、4番手には昨日の暫定ポール・シッター、トレイシーがつく。5番手に前戦のクリーブランドで2番手フロント・ローを獲得したルーキーのウイルソンが入った。トレイシーのフロント・ロー・スタートが決まっているため、総合予選順位でドミンゲスが4番手となったが、セカンド・ローからのスタートには変わりはない。ニューマン/ハース、フォーサイス・レーシングがトップ・チームとしてシリーズをリードしているが、エアデス・コンペティション、マイ‐ジャック・コンクェストといったチームの活躍には目を見張るものがある。この調子で常に上位をキープし優勝が重なれば、トップ・チームと呼ばれる日が来るのもそう遠くは無い。

  昨日、ロケットスポーツ・レーシングが、ネルソン・フィリップの変わりにこのトロントでミモ・ギドリーを起用することを発表した。ギドリーといえば、1999年からチャンプ・カーに参戦し、2001年までレギュラー・ドライバーを得ることは無かったものの、これまで様々なチームで代走を行ってきた経験があるドライバーで、ロベルト・モレノに次ぐスーパー・サブといった感じが定着していた。合計で36戦チャンプ・カーに参戦しているギドリーは2001年にターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングから出走し、クリーブランドとラグナ・セカで2位フィニッシュを果たした実績のあるドライバーなのは間違いない。今日からプラクティスに参加することになったギドリーだが、2001年の最終戦以来のドライブだけに、タイム更新はままならなかった。プラクティスで16番手にはなるものの、予選ではトップから約3秒差となる18番手に。残念ながら現在ギドリーはこのトロントだけの契約となっており、次戦のバンクーバー以降もドライブするかは未定となっている。カナダ出身のドライバーで昨年までトヨタ・アトランティック・シリーズに参戦していたマイケル・ヴァリアンテの起用もあるのではと言う噂があるが・・・・・・。

 昨日とは打って変わり、一日を通して晴れとなったトロント。気温も28度まで上昇したが湿度は低く、心配するほど蒸し暑さは感じなかった。天気もよくなり絶好の観戦日和となった2日目は、昨日の観客動員数を上回る49