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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第2戦 ロング・ビーチ【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
■タグリアーニが最初のプラクティスでトップを記録

午前9時半からのスタート予定だった最初のプラクティスセッションは、朝のインディライツのプラクティスが遅れたため、9時58分にようやく開始となった。気温19度、路面温度21度という比較的穏やかなコンディションの中、グリーンフラッグで90分のセッションがスタートした。

開始から15分が経過した時点でのタイムは、トップがモレノで73.143秒。それをカーペンティエ(73.200秒)、ジョルダインJr.(73.440秒)が追う。さらに15分が過ぎると、トップは今年ザクスピードでフルシーズン・エントリーのシートを得たハータが、71.117秒までタイムを上げてきた。

プラクティスも中盤を迎え、40分が経過したところで中野信治がコースアウトし、エンジンをストールさせてしまう。中野はコースマーシャルにマシンを押しがけしてもらい、コースへと復帰。この後、カーペンティエが69.839秒でトップへ躍進し。2番手にはカナーン(70.376秒)が上がってくる。

この頃からスピンするマシンが目立ち始め、カストロネベスがターン5、直後にセルビアがターン9、ガルシアJr.がターン1でスピンし、コースアウトする。ここでCARTオフィシャルは、コース上のマシンを撤去するため、レッドフラッグを出してセッションを一時中断。このレッドフラッグでは、中断の主な原因を作ったガルシアJr.が8分間ペナルティを科せられる。

11時13分にグリーンフラッグでプラクティスセッション再開。この時点でのトップはハータ(69.706秒)で2番手はタグリアーニ(69.784秒)、3番手はカナーン(69.805秒)。

セッションも残り4分を切ったところで、タグリアーニが69.147秒の最速ラップを叩き出し、一躍トップへと踊り出る。このあたりから、今度はターン1でコースアウトするマシンが続出。カーペンティエ、フランキッティ、そして?木らが相次いでターン1のエスケープゾーンへオーバーラン。それぞれのマシンには特にダメージが無く、3台はそのままコースへ復帰した。

当初の予定どおり、11時30分にチェッカーフラッグが振り下ろされ、最初のセッションが終了。トップタイムはタグリアーニの69.147秒、2位カナーン、3位カーペンティエと続く。ルーキートップは今シーズン唯一フェニックス/イルモアエンジンを駆るマックス・ウイルソンが8番手に入った。

エンジン・マニュファクチャラー別にみると、トップがフォードで2位がホンダ。フェニックスが8位に入り、トヨタはモレノの9位が最高位となった。また、ともに初めてのロングビーチとなった二人の日本人ドライバーは高木が23位、中野が26位で最初のセッションを終える。