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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第18戦 ヒューストン【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
3月26日に開幕した今シーズンも、いよいよ残り3戦。第18戦の舞台となるのはアメリカ南部、テキサス州ヒューストンだ。ダウンタウンのジョージ・ブラウン・コンベンションセンター周辺に仮設された、1.527マイルのストリートコースでレースが行われるのは今年で3回目となる。

このヒューストンにおける、過去2回のポールポジションとウイナーは

1998年:ポール=ムーア、ウイナー=フランキッティ
1999年:ポール=モントーヤ、ウイナー=トレイシー

となっており、2年連続でチーム・クール・グリーンが優勝。コースレコードは昨年モントーヤが予選で記録した58.699秒で、レースは100周(152.7マイル)で行われる。

ちなみに、今シーズンのここまでの5回のテンポラリー(仮設)コースで、それぞれのポールポジションとウイナーは

第3戦ロングビーチ:ポール=ド・フェラン、ウイナー=トレイシー
第7戦デトロイト:ポール=モントーヤ、ウイナー=カストロネベス
第9戦クリーブランド:ポール=モレノ、ウイナー=モレノ
第10戦トロント:ポール=カストロネベス、ウイナー=アンドレッティ
第15戦バンクーバー:ポール=フランキッティ、ウイナー=トレイシー
 
5戦のうちポールポジションはすべて異なり、2度ポールを獲得したドライバーは誰もいないが、優勝はトレイシーが2回獲得している。過去のデータを見る限りではトレイシーが有望といったところか。

朝から快晴となったヒューストンの初日、気温22度、路面温度29度というコンディションの中で午前10時30分に第1回目のプラクティスが開始。10分が経過した時点でのトップはダ・マッタの64.496秒で、タグリアーニ(64.502秒)、セルビア(64.659秒)と続く。

午前11時をまわり、各マシンともタイムアップしていく中で、開始から30分後はフィッティパルディの61.077秒がトップ。昨年のポールシッターであるモントーヤが61.849秒で続き、そのチームメイトであるバッサーが62.054秒と、ローラシャシー勢が好調にタイムを刻んでいく。

さらに30分後、スタートから1時間が経過し、気温も26度まで上昇。前戦でフロントロー(予選2位)を獲得したバッサーが唯一61秒を切る60.910をマークし、トップに浮上。2位はフィッティパルディ、3位モントーヤと依然ローラがワンツースリーを確保している。

しかし、その10分後にはルーキーでフォード・レイナードを駆るタグリアーニが60.689秒をマークしてトップへ。11時46分、2位に落ちたバッサーがターン9でコントロールを失い、マシンの後部をタイヤバリアにヒット。また、カストロネベスもターン4の出口で壁を擦るなど、終盤になって接触が目立つようになってきた。

午後12時、予定どおり第1回目のプラクティスが終了。トップは依然タグリアーニで、2位にバッサー、3位はタグリアーニのチームメイトであるカーペンティエが入り、終ってみればレイナード、ローラ、レイナードと続いた。また、中野は21位で最初のプラクティスを終えることになる。

今年行われた5回のテンポラリーコースで3回ポールポジションを獲得したホンダは、今回6位が最高と出遅れる。2位のトヨタ以外、トップ5はすべてフォードが占める結果となった。マニュファクチャラーズ・タイトルを争うホンダとフォード、得意なはずのストリートでホンダの巻き返しなるか。