<US-RACING>
引き続き快晴となったゲートウエイ、朝のプラクティスでは20度しかなかった気温も26度まで上昇し、路面温度も40度まで上がった。今回は第1回目のプラクティスとは異なり、グループ分けすることなく全車でのコースインとなる。午後2時45分、グリーンフラッグで各マシンが一斉にコースイン。
開始早々、スタートから4分後に第1回目のプラクティスで2位だったモントーヤがターン2出口でコントロールを失う。モントーヤはスライドするマシンの体制をうまく立てなおし、直接クラッシュを避ける事ができたものの、最後に後ろから軽く接触。通常のエンジンを搭載するTカーに乗り換える事を余儀なくされた。
2時54分にグリーンフラッグでセッション再開。その4分後にカストロネベスが26.414秒を記録し、このセッションにおけるトップに浮上。開始から20分が経過した時点では、このカストロネベスの次にカナーン(26.439秒)、グージェルミン(26.502秒)と二人のメルセデス・ドライバーが続く。
序盤にクラッシュを喫したモントーヤだったが、3時10分には朝のパピスに続き、この日二人目となる25秒台、25.869秒をマークしてトップに。だがパピスのタイム(25.859秒)には一歩及ばず。その後カストロネベスも25秒台に入れる25.965秒を記録し、カナーンも25.955秒と、続々と26秒を切っていく。
終了まで残り40分を切った3時56分、フィッティパルディのフォード・ローラから煙が上がり、イエローフラッグ。このところローラシャシーに多かったドライブシャフトが原因で、コースマーシャルは破片が落ちていないかコースを調べる。そして4時5分にグリーンフラッグでセッション再開。
しかしその直後、4時8分に今度はカナーンのメルセデス・レイナードのマシンから炎が出たために、またもイエローコーション。CARTセーフティクルーによって火はすぐに消され、カナーンも無事。4時13分に再度グリーンとなるも、残り2分では誰もタイムアップできず、予定どおり4時15分にチェッカードフラッグとなった。
結局、このセッションにおいてはモントーヤがトップに立ち、カストロネベスが2位。カナーンが3位に入り、4位はブレック。この4人が25秒台に入れたが、誰も朝のパピスのタイムを上回る者はなかったため、総合順位ではパピス、モントーヤ、カストロネベス、カナーン、ブレックという順位になった。中野信治は25位で初日を終了。
興味深い事に、エンジンメーカー別ではフォード、トヨタ、ホンダ、メルセデスと4メーカーが揃って上位に顔を出す結果となる。ロードとストリートがこの4戦続き、ホンダがそのすべてでフロントローを獲得してきたが、久しぶりのオーバルとなる今週末はどのメーカーがポールをとるか、まったく予想がつかない。