<US-RACING>
2日目の最終予選は金曜日の予選タイムをもとに、遅いグループと速いグループの2つに分けて行なわれた。やや風が強くなってきた午後、相変わらず快晴で気温21度、路面温度は37度まで上昇。1時45分にグリーンフラッグが振られ、遅い方の第1グループの最終予選からスタート。
スタートから8分後、ブランデルのマシンがターン2のイン側でストール。レッドフラッグが出され、CARTセイフティクルーがマシンを撤去、4分後に再開される。ブランデルはこの予選で “8分間ペナルティ”を受けることになった。Tカーを準備し、再度タイムアタックを行う時間がほとんど無いということで、事実上ブランデルの予選は終わりとなってしまう。
スタート後20分が経過し、第1グループのトップは、朝のプラクティスで堂々のトップタイムを記録したハータが69.025秒をマーク(総合12位)。昨日の予選で大クラッシュしたカーパンティエ(69.450秒)、タグリアーニ(69.568秒)と続く。
このあとカーパンティエがターン2でストールし、再びレッドフラッグ。カーパンティは再スタートしてピットへと向かうが、こちらも“8分間ペナルティ”を科せられ、カーパンティエのタイムアタックもここで終了。
第1グループの予選終盤、昨日の予選で燃料系のトラブルによって出走できなかったハータが、その雪辱を晴らすかのようにペースアップ。そしてセッション終了1分前、68.281秒までタイムを更新し、総合で暫定4番手に上がる。 午後2時15分、第1グループのセッションが終了。このセッションではグループ・トップのハータに加え、ダ・マッタ(69.321秒、総合13位)とタグリアーニ(69・393秒、総合15位)もタイムアップに成功した。 続いて午後2時30分、速い方のグループ2の最終予選がスタート。10分が経過した時点で、このセッションでのベストタイムはカストロネベスの68.072秒で、チームメイトのド・フェランが68.474秒で2位。3位は金曜日の自己ベストタイムを約1秒短縮する68.544秒をマークし、一気に総合13位から6位までジャンプアップしたブレック。
その後、セッションも残り6分となり、ターン6を抜けたストレート上でそのブレックのマシンがギアボックストラブルに見舞われ、ストール。レッドフラッグが出され、セッションは中断。これでブレックは、“8分間ペナルティ”を科せられることになってしまう。
終了4分前にグリーンとなり、最後のアタックに向けて各マシンが一斉にピットアウトしたが、今度はバッサーがターン3でスピン。CARTセイフティクルーがバッサーのマシンを撤去する。しかし残り時間もあと僅かということで、ここで予選は終了。
この最終予選でタイムアップしたドライバーは、上位ではハータとブレックのみ。風の影響でコース上に砂が飛び、さらに路面温度も急激に上がったことが原因と考えられる。結局昨日の予選でコースレコードを記録したカストロネベスが今季3度目、自己通算4度目のポールポジション獲得だ。 また、チームメイトのド・フェランも2番グリッドを確保、第8戦ポートランド、第13戦のミド‐オハイオに加え、今季3度目のペンスキーのフロントロー独占。チーム・ペンスキーのパーマネントロードコースでの強さをアピールする結果となった。3番手は68.148秒のフランキッティで、3連続ポール獲得ならず。
4位は今回久しぶりにチャンプカーのステアリングを握り、しかも昨日の予選を待ったく走ることができなかったハータが入った。このラグナ・セカで2連覇しているだけに、明日のレースも活躍が期待される。5位のモントーヤは、今日の予選でタイムアップしてきたブレックと同タイムだが、すでに金曜日にタイムをマークしていたということでブレックの上。 現在ポイントリーダーで、このコースで2勝を挙げているアンドレッティは68.818秒で11位。前回のバンクーバーの覇者、アンドレッティを6ポイント差で追うトレイシーは68.898秒で13位と出遅れたが、最後尾から追い上げて優勝した第14戦ロードアメリカのような大逆転があるか。唯一の日本人、中野信治は約0.6秒タイムアップしたものの、22番グリッドの確保に留まった。
また今回の予選結果をエンジンメーカー別に見ると、1〜3位をホンダが独占、4戦連続のフロントローが実現した。ホンダにとって通算49回目のポールポジションである。4位にはフォードが入り、5位トヨタ。今年いっぱいでCARTから撤退するという発表をしたメルセデスは7位が最高位である。
明日、日曜日は午前9時から30分のウォームアップが行なわれ、午後12時から83周、185.754マイルの決勝レースがスタートとなる。カストロネベスがトレイシーに続く2人目の3勝目達成ドライバーとなるでことができるだろうか。