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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第16戦 ラグナ・セカ【プラクティス2】レポート

<US-RACING>
土曜日午前中のプラクティスは、グループ分け無しで75分間行なわれる。早朝、霧に包まれていたコースもプラクティスが始まる頃にはすっかり晴れ渡ったが、気温18度と肌寒く、路面温度は26度。午前10時にグリーングラッグが振られ、予選に向けての最後のプラクティスが開始された。

スタート後10分のトップはフランキッティで69.679秒。2番手はタグリアーニで69.950秒、そして3番手はブランデルで70.035秒といったところ。その後カストロネベスが68.844秒でトップに立つが、その直後、ターン8外側のタイヤバリアに軽く接触。カストロネベスは念のためピットインするが、特にダメージは見られなかったため、そのままプラクティスを続行する。

スタートから20分が経過すると、トップのカストロネベスに次いで、カナーンが69.498秒をマークして2番手まで上がってくる。3番手は60.765秒のフィッティパルディ。このあとカストロネベスは更に68.755秒のタイムをマークし、2番手以下との差を広げる。またチームメイトのド・フェランも69.124秒のタイムで2番手にアップ。

セッション開始から37分が経過した時点で、ブレックが69.047秒をマークして2番手に上がる。その直後、バロンのマシンがターン9でスピンし、コースアウト。タイヤバリアに突っ込んだがバロンにケガは無く、コースはレッドフラッグとなった。

グリーンフラッグが振られセッションが再開すると、ダ・マッタが69.044秒のタイムでド・フェランを抜き、2番手に。しかしその3分後、またも中断。走行中のモントーヤのマシンからドライブシャフトが外れてしまい、その後方から来たド・フェランのマシンがそのドライブシャフトを直撃してしまう。 11時5分、コースの安全が確認され、グリーンフラッグでセッション再開。この2分後、カストロネベスに対し、昨日の8分間ペナルティを消化するためのブラックフラッグが振られる。ここまでトップタイムのカストロネベスはピットへと向かう。

走行を続けられなくなったカストロネベスだが、このままトップは間違いないだろうと誰もが思ったその直後、昨日の予選をトラブルのために出走できなかったハータが、68.748秒のタイムを叩き出し、一躍トップへと踊り出た。2年連続このサーキットでポール・トゥ・ウィンを飾っている“ラグナセカ・マイスター” は今年も健在のようだ。 このあとトレイシーが、ターン4でタイヤバリアに後ろから激突してストップ、このセッションで3度目のレッドフラッグが出された。原因を作ったトレイシーには、次回のロードコースとなるヒューストンで“8分間ペナルティ”が科せられることになる。

残り時間がほとんど無いことから、CARTはこのセッションの終了を告げる。順位はトップがハータ(68.748秒)、2番手カストロネベス(68.755秒)、3番手カナーン(687.996秒)。ほとんどのドライバーが昨日の朝のプラクティスタイムを上回るなか、中野信治も約1.7秒タイムを短縮。70.140秒で20番手まで順位を上げた。 またエンジンメーカー別の順位は、トップがフォードで2番手ホンダ、メルセデスが3番手に入り、トヨタが4番手と、4メーカーのエンジンが1〜4位に入るという興味深い結果となった。

このあとの午後に行なわれる最終予選は、昨日の暫定予選結果により、2つのグループに分けられ、午後1時45分からスタートする。