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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第16戦 ラグナ・セカ【予選初日】レポート

<US-RACING>
今回の予選は前回のバンクーバーでの予選結果をもとに2グループに分けて行なわれた。まず下位グループのセッションが、午後2時半からスタート。天候は快晴で気温は23度、路面温度は45度という絶好のコンディション、好タイムが期待できそうだ。
 
予選開始から10分が経過した時点で、カナーンが69.389秒で暫定トップ。しかしこのあとすぐ、カナーンのマシンにトラブルが発生。カナーンは予選序盤でマシンをピットに入れたが、エンジン交換を必要とする決定的なメカニカルトラブルのため、タイムアタックはここまでとなる。2番手はカーパンティエで69.773秒、フェルナンデスが69.925秒で3番手につける。

第1グループの予選終了8分前、ブレックが69.542秒のタイムをマークして2番手に上がる。依然トップタイムはカナーンのマークした69.389秒。

その3分後、予選セッションもあと残り5分を切った時、3番手につけていたカーパンティエのマシンがターン4でコースアウト。マシンは後ろ向きになってタイヤバリアに突っ込んだあと、背面飛びのように防護フェンスを乗り越え、反対側にドライバー側から着地。直ちにCARTセイフティクルーが掛けつけてドライバーをマシンから救出し、メディカルセンターへと運んだが、検査の結果、幸いにもカーパンティエにケガは無く、明日の走行も可能との診断が下される。

このアクシデントのためコースは即時レッドフラッグとなり、セッションの残り時間5分を残したところで、第1グループの一回目の予選は終了となった。ここまでのタイムは、カナーンがセッション序盤にマークした69.389秒が依然トップで、2番手が69.542秒のブレック、3番手は69.546秒のタイムをマークしたカーパンティエ。昨年のポールシッター、ハータは、マシンの燃料系にトラブルを抱えていたため、出走できず、ノータイムとなった。

続く第2グループの予選はカーパンティエのクラッシュのために開始予定時間から大幅に遅れ、午後4時50分からスタート。序盤から飛ばしたのは、ポイントリーダーのアンドレッティ。4周走り終えたところで既に69.148秒をマーク、総合トップとなる。 その2分後、今度はフランキッティが5周目、一気に1秒もタイムを縮める68.148秒を記録してトップに立つ。しかしテストでも好調だったペンスキーのカストロネベスが、いきなり67秒台に突入。67.902秒のタイムで暫定トップを奪う。

予選時間もあと残り10分を切った時、ド・フェランがコースレコードとなる67.823秒をマークして暫定ポールに。これを見たカストロネベスは、更なるアタックを繰り返し、勢いあまってターン11でコースアウトしてしまう。それでも諦めなかったカストロネベスは、予選終了3分前にチームメイトを凌ぐ67.722の最速ラップを叩き出し、再度トップを奪い返した。

5時20分、チェッカーフラッグが振られ、初日の予選が終了。カストロネベスが、見事新コースレコードで暫定ポールポジションを獲得。2番手は67.823秒のド・フェラン、3番手は68.148秒のフランキッティという結果になった。日本期待の中野は予選21位で初日を終えている。 また結果をエンジンメーカー別にみると、今回もホンダが好調で1位〜3位を独占。以下4位がフォードで5位がトヨタ、そして6位がメルセデスとなっている。 明日のプラクティスは午前10時から1時間15分行なわれ、最終予選は第1グループ(今日の予選で遅かった方)が午後1時45分から、そして第2グループが2時半からそれぞれ30分ずつ行なわれる。絶好調のペンスキー・コンビのどちらかがこのままポールポジションを獲得し、フロントローを独占するのか? それとも2連続ポールを獲得しているフランキッティが、これにストップを掛けることができるだろうか。