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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第16戦 ラグナ・セカ【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
今シーズン最後のパーマネント(常設)ロードコースとなる第16戦、ラグナ・セカ。カリフォルニア州サンフランシスコから車で約1時間半ほど南に位置するラグナセカ・レースウェイは、美しい緑に囲まれたモントレー半島にある。一周2.238マイルのコースは、迫力満点の急降下ターン、“コークスクリュー”で有名だ。決勝レースは83周、185.754マイルで争われる。

金曜日午前中のプラクティスは、グループ分け無しで90分間行なわれた。天気は晴れ、気温は22度というコンディションで、午前10時30分に最初のプラクティスセッションがスタートした。

スタートから10分が経過し、2週間前にこのサーキットで行なわれたテストで、コースレコードを凌ぐタイムをマークしているカストロネベスが69.222秒のタイムでトップ。2番手パピス(69.770秒)、3番手フランキッティ(69.867秒)と続く。

前回の第15戦のプラクティス中にレッドフラッグの原因を作り“8分間ペナルティ”受けたバッサーとカーパンティエの2名は、前回のプラクティスでペナルティタイムが消化し切れておらず、今回のプラクティスセッションにおいて、その残りのペナルティタイムを科せられた。また、予選で同様のペナルティを受けたパピスも、午後の最初の予選中に残りのペナルティタイムを消化することとなる。

セッション開始から30分が経過した時点で、トップのカストロネベスに続き、同じくチーム・ペンスキーのド・フェランが69.588秒で2番手に上がってくる。3番手はパピスでタイムは変わらず。

上位のタイムに大きな変化が見られない中、11時33分にド・フェランがターン2でコースアウト。マシンはグラベルトラップに突っ込み、そこで停止。ドライバーにケガは無かったが、安全確保のためレッドフラッグが出され、セッションが一時中断となる。CARTセイフティマーシャルはド・フェランのマシンをコーナーの外へ運び出し、コースの安全を確認、5分後にプラクティスが再開される。

しかしグリーンフラッグから3分後、今度はフィッティパルディがターン5でスピン。マシンはコーナー外側に停止したため、CARTオフィシャルはここで再度レッドフラッグを出してセッションを中断。 5分後にグリーンフラッグが振られてセッションは再開されるが、その3分後にセルビアがコークスクリュー(ターン8)でコースアウトし、タイヤバリアに突っ込む。マシンを立てなおしたセルビアは、そのままコースに復帰するが、タイヤバリアの一部がコース上に飛び出たため、ここでこのセッション3度目のレッドフラッグが出された。

このあとグリーンフラッグでプラクティスは再開されるが、セッション終了の2分前にトップタイムを出しているカストロネベスがターン3でスピン。ドライバーは自力でマシンから脱出したが、セッション終了まで10分以内にレッドフラッグの原因を作ったため、カストロネベスは明日のプラクティスで8分間のペナルティを受けることになる。残り時間があと僅かということで、CARTはここで午前中のプラクティスの終了を告げた。

結局このプラクティスセッションのトップタイムは、カストロネベスが開始10分でマークした69.222秒。2番手はチームメイトのド・フェランで69.588秒と、今のところペンスキーの二人が好調だ。以下3番手パピス(69.770秒)、4番手フランキッティ(69.783秒)、5番手カナーン(70.015秒)と続く。

またエンジンメーカー別の順位は、ワンツーがホンダでフォードが3番手、5番手にメルセデスが入り、トヨタは7番手が最高位という結果。ミド‐オハイオ同様ペンスキー&ホンダの快進撃で、第16戦が幕を開けた。