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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第14戦 ロード・アメリカ【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
8月の2連戦の最後となる第14戦は、前戦に引き続きロードコースが舞台となる。今年3度目のロードコースとなるこの“ロード・アメリカ”は、ウイスコンシン州のミルウォーキーから車で北に1時間30分ほどの場所にあり、緑豊かな自然に囲まれたサーキット。シリーズ中最長となる4.048マイルで、最も平均スピードが高いロードコースとして知られる。

ここでのコースレコードは、1998年にアンドレッティが記録した99.988秒で、その年はフランキッティがCART初優勝を遂げた。翌年もポールポジションはアンドレッティだったが、レコードは更新できず。ウイナーはチームメイトのフィッティパルディで、フランキッティと同様に初優勝を獲得。

前戦のミド−オハイオと同じロードコースとくれば、当然ながら気になるのはペンスキーの二人であり、ミド−オハイオに続き再び圧倒的な速さを見せつけるのか。それともランキングトップのアンドレッティが3連続のポールを獲得するのか、その興味は尽きない。多くの注目が集まる中、第1回目のプラクティスは、晴れ時々曇り、気温20度、路面温度24度というコンディションで、午前10時30分に始まった。

開始早々ターン10でカーパンティエがコースアウトしてグラベルにはまり、レッドフラッグ。グリーンとなったのは10時40分だったが、その7分後に今度はマルケスがターン3でスピンを喫し、コース上にストップしたため再度レッドフラッグ。再びグリーンとなったのは10時50分で、開始から20分が過ぎたこの時点でのトップはタグリアーニの105.109秒、モントーヤの105.629秒、バッサーの106.377秒と続く。

10時55分、大方の予想どおりアンドレッティがトップに上がり、102.143秒を記録。その5分後、先週ランキング3位に落ちてしまったモレノがターン10でコースアウトし、タイヤバリアに激突。しかし本人は無事にピットに戻った。

グリーンになったのは11時10分だったが、その3分後にまたもマルケスがターン1でコースアウトし、マシンをストップさせたためにレッドフラッグ。このセッションで2度目のレッドフラッグの原因を作ってしまったマルケスは、8分間のピットストップペナルティを受けることになった。

始まってから50分が経過した11時20分、トップは依然アンドレッティだが、2位はカーパンティエで103.655秒、3位は昨年の覇者フィッティパルディで103.806秒といったオーダーだ。フォード勢が好調だが、11時30分、その中に割って入るように2位に上がったのがミド−オハイオのポールウイナー、ド・フェラン。ついにペンスキー&ホンダも上位に顔を出してきた。

そのド・フェランが、セッション終了10分前になって101.869秒を出し、トップに浮上。3位には同じホンダドライバーのフランキッティが。しかしその4分後、フェルナンデスが101.560秒でド・フェランを上回る。またも終了間際に激しいトップ争いとなったが、チェッカーまで残り1分となったところで、黒澤の代役として参戦しているサレスがターン8で激しくクラッシュ。

ダ・マッタやモレノがマシンから降りて救出に向かうほどのダメージだったが、幸い本人は無事。これで時間切れとなってしまったために、フェルナンデス、ド・フェラン、アンドレッティの順位のまま第1回目のプラクティスは終了した。