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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第11戦 ミシガン【プラクティス2】レポート

<US-RACING>
午前のセッションに比べて若干雲が多くなってきたものの、気温も24度まで上昇したミシガン・スピードウエイ。午後2時から2回目のプラクティスがスタート、各チーム土曜日に向けての最終調整に入った。

セッション開始から10分後、ド・フェランが果敢なアタックを見せ、30.960秒を叩き出す。これにブレック(31.080秒)、アンドレッティ(31.498秒)らが続き、ラップタイムはさらに上がりそうな様相となる。

さらにその10分後となる2時20分、トヨタの片バンク・ターボシステムを持つ予選スペシャルエンジンのエキゾーストノートを甲高く轟かせるモントーヤが30.624秒を記録してトップに躍り出る。そしてそれに負けじとフランキッティ、カストロネベスのホンダ勢も30秒台で激しいタイムアタックを見せるが、モントーヤのタイムには一歩届かない。

しばらくモントーヤがトップポジションをキープした状態が続くが、終了まで残り10分となった2時50分、トレイシーがトラックレコードを更新する30.412秒を叩き出して一気にトップへ浮上。この日ホンダはトヨタに負けじと同様の片バンク・ターボのスペシャル・エンジンを投入。トレイシーのマシンだけに搭載し、その結果が見事に現れた。その後、カストロネベスもモントーヤのタイムを破る30.592秒を叩き出して2番手に浮上。午後のプラクティスセッションはホンダのワン・ツー体制が形成される展開となった。

午後のセッション開始から1時間が経とうとしていた2時59分、中野のマシンがターン3で失速、マシン後方から炎を上げながらピットに戻ってくる、このとき中野のマシンはオイルなどをコースにまき散らしてしまう。

ここでコントロールタワーは、セッション残り時間でコース上を清掃する充分な時間がないと判断、チェッカーフラッグとなった。結局この時点までトップ3のタイムは破られることなく、ホンダエンジンのトレイシー、カストロネベスによるのワン・ツー。3番手はトヨタエンジンのモントーヤに終わり、スペシャルエンジンを投入する2社のパワーバトルが反映される結果となった。

その他のエンジン別の最高位はフォードが4位(アンドレッティ)、メルセデスが8位(ブランデル)で午後のプラクティスを終了している。

明日の土曜日は、現地時間の午前8時から最終プラクティス、11時からシングルカークォリファイによる予選セッションがスタートされる。