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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第3戦 ロング・ビーチ【プラクティス1】レポート

<US-RACING>
フェルナンデスがトップ獲得、ブランデルやカナーンなどのメルセデス勢も上位へ

 季節はずれの雪のため、決勝レースを5月へと延期した第2戦からわずか5日後、CARTシリーズはその舞台を氷点下のナザレスから一転。初夏を思わせる気温25度以上のカリフォルニア州ロングビーチへと移動した。

 近年のロングビーチグランプリは、ほぼ毎年のようにコースレイアウトに若干の変更が加えられる傾向にある。今年もその例に漏れず、ターン5からターン8の間に手が加えられたコースは、昨年の1.824マイルから1.968マイルへと一周の長さが延長となった。日曜日の決勝レースは82周(161.376マイル)で行なわれる。

 午前10時30分、曇り時々晴れといった天候の中、気温22度、路面温度は18度というコンディション。予定どおりにスタートした最初のプラクティスでは、序盤ダリオ・フランキッティが1分11秒315で他をリード。その後セッション開始から40分を経過した時点でトニー・カナーンが1分10秒466でトップに立つ。しかし11時37分、今度はアドリアン・フェルナンデスが1分10秒フラットのタイムをマークしてトップへ。

 セッションもほぼ終わりに近づいた11時56分、2位につけていたマーク・ブランデルがターン8でスピン、マシンがタイヤバリアに突っ込んでしまう。幸いドライバーにケガは無かったが、マシンがコースを塞いでしまったため、フルコースコーション。このため12時まで予定されていたプラクティスセッションはこの時点で終了した。

 順位は1位がフォードエンジンのフェルナンデス(1分10秒フラット)、2位はメルセデスエンジンのブランデル(1分10秒065)、3位は開幕戦の覇者、フォードエンジンのマックス・パピス(1分10秒207)という結果となった。トヨタエンジンはジミー・バッサーが5位(1分10秒348)につけ、ホンダエンジン最高位は6位のジル・ド・フェラン(1分10秒390)という結果だ。

 シリーズ開幕戦を電気系のトラブルでリタイアという結果に終わった黒澤琢弥は、このプラクティスでもセッション開始早々マシントラブルに見まわれ思うように走り込むことが出来ない。結局セッションのほとんどを走ることが出来なかった黒澤は1分19秒826のタイムで26位、最下位で午前中のプラクティスを終えた。