＜US-RACING＞
昨年のウイナーであるモントーヤに、97年ウイナーのトレイシー、98年ウイナーのバッサーが続く
4月6日土曜日、午前9時45分、CART FedExチャンピオンシップシリーズ第2戦2日目の公式プラクティスがはじまった。金曜日の天気予報とは打って変わり、朝から晴れ渡ったナザレス・スピードウエイ。午前中のプラクティスは気温18度、路面温度25度というコンディションでスタートした。
金曜日の総合プラクティスタイムで13位以下だったグループ１がグリーンフラッグを合図にコースイン。開始してまもない4分後、アドリアン・フェルナンデスがターン4でコントロールを失い、コンクリートウォールに激突。ドライバーは自力で大破したマシンから脱出した。
プラクティス序盤、順位はケニー･ブレック、トニー･カナーン、アレックス・タグリアーニのオーダー。その後はブレックとタグリアーニがお互いタイムを縮めトップを入れ替える。金曜日のプラクティスでは23番手だった黒沢琢弥も第1グループから出走してタイムアップ、自己ベストを1秒以上上回る20秒103で総合20番手まで浮上した。
10時24分、第1グループのセッション残り6分のところで黒沢がターン4の出口でコンクリートウォールにヒット。ドライバーは自力でマシンから降り無事だったが、第1グループのプラクティスはここで終了となる。このセッションでの順位はブレック（19秒309）、タグリアーニ（19秒401）、カナーン（19秒453）と続く。
10時45分、やや風が強くなった中、昨日のプラクティスで上位12位までのドライバーによるグループ２のプラクティスセッションがスタートした。開始から3分経過した時点でジル・ド・フェランのマシン後方から白煙が立ち上りスローダウン。ドライバーはピットインしマシンをT-カーと交換する。
セッション開始から21分経過した11時6分、それまでモントーヤ、モレノ等とトップタイムを競っていたポール・トレイシーがここで一気にタイムを縮め、19秒131をマークして総合トップへと上がった。ド・フェラン、フィッティパルディもタイムアップし、2位・3位へと上がってくる。
11時23分、セッション終了の7分前、金曜日のプラクティスでトップタイムをマークしているモントーヤが19秒121の最速タイムを叩き出し再びトップへと返り咲いた。その後モントーヤのチームメイトのバッサーもタイムアップするが及ばず、結局1位モントーヤ（19秒121）、2位トレイシー（19秒131）、3位バッサー（19秒163）でプラクティスが終了となった。
今回のセッションではほとんどのドライバーが金曜日のプラクティスからタイムアップ、21番手の黒澤までがトップから1秒以内という結果になった。また、今回のプラクティスでは昨年のウイナーであるモントーヤを筆頭に、97年ウイナーのトレイシーや、98年のウイナーであるバッサーが上位へ顔を出してきた。