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第6戦ミド-オハイオ【予選】フォト・レポート

<US-RACING>

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久しぶりにインディカーと併催になったアメリカン・ル・マン・シリーズは、第6戦アキュラ・スポーツ・カー・チャレンジの予選を行いました。ポール・ポジションを獲得したのは、3連勝中のド・フェラン・モータースポーツのアキュラARX-02a。1分09秒443のタイムを記録したオーナー/ドライバーのジル・ド・フェランは、同郷でかつてのチームメイトであるカストロネベスの祝福で迎えられました。ところが、走行後の会見で、なんと現役ドライバーとして引退することを発表したのです。「このアキュラARX-02aをドライブする間はほんとうに楽しかった。でも将来的なフォーカスは、世界トップクラスのモータースポーツ・チームを作ること。スポーツカー2台、インディカー2台が理想だ」と2010年の計画を表明したド・フェラン。インディカーに参戦するにあたり、日本人の元F1ドライバー、佐藤琢磨を乗せたいそうですよ。

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予選で2位となったのはハイクロフト・レーシングのアキュラでした。ドライバーのデイビッド・ブラバムは、わずか0.07秒差でポールを逃したのです。ピットに戻ってきたド・フェランのすぐ後ろを走行していたブラバムは、ド・フェンランのピット脇にクルマを近づけ、ド・フェランに右手を上げて祝福しました。「僕らはポールは惜しかったね。ジル(ド・フェラン)はこのコースが得意だから、速いというのは予想していた。僕らはポールのチャンスがあると思ったけど、少しアンダーステアだったために、わずかでド・フェランのタイムを下回ったんだ」と少し悔しそうなブラバムでした。ド・フェラン・モータースポーツの連勝をここでストップしたいハイクロフト・レーシングですが、果たして決勝ではライバルを凌ぐことができるでしょうか。

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LMP2クラスでトップとなったのはフェルナンデス・レーシングのアキュラ。ドライバーのルイス・ディアスは1分10秒464のタイムを記録し、わずか0.05秒でダイソンのローラ・マツダを上回りました。「マツダとほんとうに僅差だったけど、アキュラのためにLMP2ポールを取れて良かった。前戦ライム・ロックのあとから、かなり力を注いで準備してきたよ。明日はダイソンの2台との戦いが激しくなると思う」とうれしそうなディアスでした。今季3回目のLMP2クラス予選トップです。

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LMP2クラスにポルシェが復帰。チーム・サイトスポートは戦闘力の高いRSスパイダーを投入し、木曜日のプラクティスでいきなりクラス2位のタイムを記録しました。「このクルマは最高に仕上がっている。ポルシェの協力はほんとうに素晴らしくて感謝しているよ。ミシュランとの組み合わせはすごく良い」とドライバー&チームオーナーである元トランザムのチャンピオンのグレッグ・ピケット。今日の予選ではクラス4位となりました。

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朝のうちは快晴となったミド-オハイオ。しかし午前中からまばらな雲が上空を覆い、太陽の光が何度もさえぎられました。予選がスタートした午後2時の時点で気温は25度と、蒸し暑さは感じるもののそれほど暑くなく、思ったより過ごしやすい一日でした。予報ではサンダーストームがきて雨が降る確立は30パーセントでしたが、雨は降ることなく、すべてのイベントが無事終了しました。久しぶりのダブルヘッダーで休む暇がないですが、どちらもおもしろいので、あまり大変だと思いませんね。ド・フェラン・モータースポーツはアメリカン・ル・マンをやめる噂がありましたが、どうやら続けるようで一安心。ド・フェランは佐藤琢磨を乗せたいといっていますが、果たして実現するでしょうか?