年が明けてからもう3週間が過ぎてしまったかと思うと、時間が経つ速さに驚きを感じます。一昨年のインディ500の予選でバンプアウトされた時に改めて実感しましたが、Time Is Moneyと言うように時間をお金で買いたくなってしまうほど、バタバタしている今日この頃です。
僕は今、サンタバーバラに来ています。ロサンゼルスから車で2時間くらい北西にある街で、トレーニング・キャンプをしているんです。毎年シーズンが始まる前の恒例行事となっていて、ここでレースに向けて気合いを入れます。サンタバーバラはウニの名産地で、きついトレーニングの後はウニを堪能。実は25歳になるまで苦手だったのですが、ある日急に好きになってしまい、今となってはお寿司屋さんで必ずオーダーしています。
今回、急遽サンタバーバラに来ることを決意したのは、グッド・ニュースがあるからなんです! 突然ですが、来週末に行われるデイトナ24時間レースに参戦することが決定しました!! そんなわけで、本来なら前回の続き“気になる2010年のドライバー&チームのライン・アップは?・・・その2”の予定でしたが、それほど大きな変化もないようなので、先に僕のデイトナのチーム体制を報告させていただきます。
まずチームに関してですが、ロサンゼルスに拠点を置くシーガル・スポーツといい、マシンはフェラーリF-430です。2008年のインディ・ジャパンでスポンサーをしていただいたインターラッシュがチームのメインスポンサーになることが決まり、カーナンバーは08で走ります。
前にラジオでもちょっとお話しましたが、デイトナ24時間の話は11月頃にひょんなことから始まって以来、ずっと交渉していました。長い時間がかかった末に、ようやく話が決まってほっとしています。ほんとうはクリスマス前後にすべて決まっているはずだったのですが、突然色んなハプニングがあって、話が長引いて契約を済ますのに時間がかかってしまったのです。
デイトナ24時間に参戦する話の発端は、もともと僕がコーチするフェラーリ・チャレンジのチームから依頼されて始まったのですが、2ヶ月の間に複数のチームへと交渉先が移ってしまい、とても複雑な状況になってしまいました。詳しい話を書きたいのですが、この件に関してはレースが終わって落ち着いたら、笑い話としてユックリ書かせていただきたいと思います。
チームメートはチーム・オーナーのジーン・シーガル、ラスティ・ウェスト、そしてフレッド・ポーダッドの3人です。ジーンはスポーツカー・レースの経験が豊富で、一昨年までグランダム・シリーズの最高峰クラスであるデイトナ・プロトタイプに参戦していました。
他の2人はクラブ・レースなどで活躍しており、僕も耐久レースの経験は浅いのですが、経歴を見る限りでは僕とジーンがチームを引っ張って行くような形になると思います。エンジニアにはチャンプカーでフォーサイスに所属していたことがある、ブライアン・マーが担当するので、一緒に仕事をするのが楽しみです。
前回デイトナ24時間に参戦したのは2007年で、デイトナ・プロトタイプのクラスに参戦して6位でゴールしました。その時はクルマにイマイチ慣れることができず、納得のいくレースではなかったのですが、耐久レースのおもしろさという部分は理解できたと思います。今回はその経験を活かして、良い結果に繋げたいですね。
参戦するGTクラスにはポルシェやマツダ、そしてBMWも参戦しています。使用するF-430はフェラーリ・チャレンジのマシンがベースとなっているので、耐久レース仕様に色々と改造をしなくてはいけません。長いレースなので、とにかくマシンを労りながら、最後まで走り続けようと思います。
久しぶりのロード・コースでのレースなので、僕自身も楽しみです! 来週末のレースが終わっても、今度はインディ500に向けて色々と交渉を急ピッチで進めなくてはいけないので、ユックリしている暇はありませんね・・・。
では、デイトナで24時間のレースを全力でがんばりますので、応援よろしくお願いします!!